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日本音紀行 の商品レビュー

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2013/01/14

著者は詩や小説を書いている人のようで、サブタイトルの「民俗学」に関しては素人であり、この本も民俗学に属しているとは言えない。これは軽いエッセイの類である。 動物・虫・鳥類の鳴き声、山や鐘の音など、さまざまな「音」を出発点としながらも、各地の民話/昔話を羅列しているだけで、決して「...

著者は詩や小説を書いている人のようで、サブタイトルの「民俗学」に関しては素人であり、この本も民俗学に属しているとは言えない。これは軽いエッセイの類である。 動物・虫・鳥類の鳴き声、山や鐘の音など、さまざまな「音」を出発点としながらも、各地の民話/昔話を羅列しているだけで、決して「音の民俗学」を考察しているわけではない。 だからこの本をとおして「日本の音」を発見することはできない。 民話が好きな人なら楽しめる読み物かもしれないが、私には物足りなかった。

Posted byブクログ