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日本の近世(10) の商品レビュー

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2017/01/14
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1993年刊行。歴史的事象をミクロに見れば次代の萌芽が見える。本書はこれを強く実感させる。強固な身分制・抑圧された農民像・強大な徳川の封建的権力・鎖国。これらは江戸時代のステレオタイプ的な見方だが、これを本書はよい意味で突き崩してくれる。浪人(牢人)の監督者が町人であったこと、武士になりあがった町人が年貢増徴等の政策立案に関わった、町人身分と武士身分とを併有させた富豪が藩政に深く関わった、家禄よりも多い職能給から生じる意識改革(封建的知行取りから給与所得者への武士の変貌)等、「胎動」に相応しい模様が満載。 1 平和のうちの大変動(辻達也専修大学教授) /2 十八世紀の社会変動と身分的中間層(朝尾直弘京都大学教授) /3 政治の対応-騒動と改革(辻達也) /4 百姓一揆-その虚像と実像(保坂智国士舘大学助教授) /5 世界に開かれる目(沼田哲青山学院大学教授) /6 在村知識人の成長(田崎哲郎愛知大学教授) /7 江戸語の成立と特色(鈴木丹士郎専修大学教授) 

Posted byブクログ