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中東キリスト教の歴史 の商品レビュー

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2022/06/20

東京教育大学卒業生、小田原緑 訳。 筑波大学の授業科目「比較宗教論Ⅷ」の教科書。 宗派の分派と歩み寄り。 原始キリスト教から現在に至るまでの諸宗派と地域の関わりをまとめる。後世の西欧との接触を記述していることもあり中東のみならず、世界に分布する宗派を知ることができる。 コンセプ...

東京教育大学卒業生、小田原緑 訳。 筑波大学の授業科目「比較宗教論Ⅷ」の教科書。 宗派の分派と歩み寄り。 原始キリスト教から現在に至るまでの諸宗派と地域の関わりをまとめる。後世の西欧との接触を記述していることもあり中東のみならず、世界に分布する宗派を知ることができる。 コンセプトに掲げるように、中東からの視点で西欧主体でなく歴史を記述する。イエス様の活動した中東での古来のキリスト教のことが知りたくて本書を手にしたのだが、網羅的にまとまっていて良い。ただ「キリスト教の歴史」といっても教団の歴史に過ぎず、教徒の日常の信仰や奉仕に触れられていないのが残念である。実態というよりは表面的な印象である。 第二部は相互理解と協調への取組みについて様々な視点から語られる。「キリスト教の一致」の大義が曖昧なまま議論することに違和感を覚える。何に一致点を求めるかをボカして煮え切らない記述が続くのがまどろっこしい。 目次 ○第一部 中東における教会 1.中東のキリスト教徒 2.総主教座と神学 3.東方アッシリア教会 4.オリエンタル・オーソドックス教会(古東方正教会) 5.ビザンティン(アラブ)・オーソドックス教会(東方正教会) 6.マロン派ならびにその他の東方式カトリック教会 7.イランのキリスト教徒 8.中東教会協議会(MECC) ○第二部 9.アラブ・キリスト教徒のイスラム〈同胞・隣人〉との関係 10.中東の諸教会理解のために―西側プロテスタントの観点から 11.中東の教会とエキュメニカル運動 12.中東教会協議会の働き

Posted byブクログ