モーヴ色の肖像 の商品レビュー
同性愛の時代だったと言われる世紀末ヨーロッパを彩った芸術家たちを、同性愛者の面から照らして紹介した本。 カポーティ、ワイルド、コクトーなど有名な芸術家はもちろん、社会学者のエドワード・カーペンターなどあまり馴染みはないが己らしさを貫いた同性愛者の生き方など、コンパクトにまとめてあ...
同性愛の時代だったと言われる世紀末ヨーロッパを彩った芸術家たちを、同性愛者の面から照らして紹介した本。 カポーティ、ワイルド、コクトーなど有名な芸術家はもちろん、社会学者のエドワード・カーペンターなどあまり馴染みはないが己らしさを貫いた同性愛者の生き方など、コンパクトにまとめてある。 短い中にもそれぞれの苦悩や喜び、破滅的な生き方などが凝縮されているので、各章を読み終えた後はなかなか疲れる。 ゴシップ的興味から読み始めたとしても、本を閉じた後に胸に迫る何かが必ずあるような、なかなか良い一冊だと思う。
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