窯変 源氏物語(14) の商品レビュー
ついにこの日がやってきた。 長かった源氏物語を読み終えてしまった 「そ、そんなぁ、薫のバカーーー」 で終ったのでありました(="=) 浮舟への歌はわかりやすいなあと思ったら、昔の歌を引用する手法で作っていないからだそうだ。和歌の知識がなくても雰囲気で伝わる簡単な歌を贈...
ついにこの日がやってきた。 長かった源氏物語を読み終えてしまった 「そ、そんなぁ、薫のバカーーー」 で終ったのでありました(="=) 浮舟への歌はわかりやすいなあと思ったら、昔の歌を引用する手法で作っていないからだそうだ。和歌の知識がなくても雰囲気で伝わる簡単な歌を贈る=受領の娘にはふさわしい歌だ、という若干見下し気味の意味も込められているらしい@光る源氏の物語。
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読破ー!出版された当時から読みたかったんだけど、その頃読んでもわかんなかったかも。 ここにきて浮舟の章すごい!そして薫る君がいっそ不憫だわ。この人もあれか。セルフイメージにがんじがらめで不自由な自意識過剰人か。そう思うと好きなタイプではある。少なくとも無邪気すぎる宮様よりは...
読破ー!出版された当時から読みたかったんだけど、その頃読んでもわかんなかったかも。 ここにきて浮舟の章すごい!そして薫る君がいっそ不憫だわ。この人もあれか。セルフイメージにがんじがらめで不自由な自意識過剰人か。そう思うと好きなタイプではある。少なくとも無邪気すぎる宮様よりは。 結局薫る君は報われず、今後変われそうな明るい兆しも描かれずに終わってしまいました。かわいそうに。人に馴染もうとしてこなかった人間の孤独が後半痛々しかったよ。宇治のお話は三人称なぶん、登場人物それぞれのエゴが等分に生々しかったですね。 あと、これ以上ない丁寧語なのにそれでいてあけすけな語り部の語り口は冷静になってみるとちょっと笑えます。「宮は熱いお心を催され遊ばしたのでした」=「×××××」 そうそうあとそれから。紫の上の時もそうだったんだけど、後見の男がついていない女というものを宮も薫る君もとても喜んでるのな。逆に後見の強大な姫君はとても煙たそうなの。光る君にとっての女三の宮とか、薫る君にとっての二の宮とか。娘や妹をもらうということは男性にとってそんなに弱味になることなの?親族の基本構造的なお話? さらにさらに追記。浮舟さんのとこの右近ていうリアリストの女房がとてもいい。
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