潮風の下で の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
海の生き物はいったいどのような営みを 海の中で繰り広げているのか… 最初の部分だけは陸上です。 しかもとってもとっても厳しい、北極の地。 その厳しさは寒さで卵の孵化の機会が奪われる旨の描写で いかに厳しいかが想像がつくはずです。 すべてが雪で覆われるということは、食物も必然的に 埋れていくわけで。 中盤あたりからはおそらくほかの本でも珍しい 「魚」の視点での物語が出てきます。 ただ、魚に人名(?)が付いているので ちょっと読みづらく感じるかもしれませんが その生き物が、どう生きるのかを知ることができるのは 稀有な本ではないでしょうか。
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環境問題への関心の高まりに対して、「自然と人とのかかわり」をテーマにした作品を紹介する「アメリカン・ネーチャー・ライブラリー」と題されたシリーズの1冊。今日の環境問題への先鞭をつけた『沈黙の春』の作者レイチェル・カーソンの処女作である。生物学者ならではの生きものたちの詳細な記述と...
環境問題への関心の高まりに対して、「自然と人とのかかわり」をテーマにした作品を紹介する「アメリカン・ネーチャー・ライブラリー」と題されたシリーズの1冊。今日の環境問題への先鞭をつけた『沈黙の春』の作者レイチェル・カーソンの処女作である。生物学者ならではの生きものたちの詳細な記述と植物連鎖の自然界の厳しさを、まるでドキュメンタリー映画のようにリアルに生き生きと描いている。海辺に息づく小さな生き物たち。海中に漂う無数のプランクトン。鳥たちの大移動やサバのスコムパーの誕生から成魚へと成長していく過程を描いた波乱万丈のドラマなど、自然界の動物たちの日々は、まさに生と死をかけた戦い以外の何物でもないことを思い知らされる。
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