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ワイルド・スワン(下) の商品レビュー

4.5

37件のお客様レビュー

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2023/07/22

下巻も読んで、やっぱりこれは最強のノンフィクション小説だったんだなぁと確信した。 1980年以前、中国の人たちに幸せな時代はあったのかな?と思ったりした。 中国にいいイメージを持っていない人にこそ読んでほしいです。

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2023/05/09

素晴らしい書籍であった。 現 中国を知る一助となった書物 文革 毛沢東 四人組 建国の父 歴史を正しく理解する困難さ 正しく理解しなければ、それを阻まれている人が多く存在する世。 多くの事を学ぶにあたっての障害が個人の範疇にあるこの身の幸せ 無知蒙昧ではいられない

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2022/08/08

今の中国政府を、中国の政治を、中国人のメンタリティを 知るうえで この作品は外せない。 権力闘争と一般人をニグレクトする歴史がみえてくる。 書かれていることが全て正しいとは思わないが、1市民の理解が見れるのは貴重だ。 当時は文化大革命を、腐敗撲滅・旧弊改革のために若者が立ち上が...

今の中国政府を、中国の政治を、中国人のメンタリティを 知るうえで この作品は外せない。 権力闘争と一般人をニグレクトする歴史がみえてくる。 書かれていることが全て正しいとは思わないが、1市民の理解が見れるのは貴重だ。 当時は文化大革命を、腐敗撲滅・旧弊改革のために若者が立ち上がった、素晴らしい!! 毛沢東バンザイ 紅衛兵バンザイと囃し立てていた朝日新聞の報道を思い出す。当時の中国に唯一特派員を出していたのに、ことの本質をまったくキャッチしていなかった/書かなかったのね。 記者といえども、所詮はトーシロということだね。 中国学習の必読書

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2021/11/11

30年前のベストセラー。ずっと気になっていた作品をようやく読むことができました。 日中戦争、国共内戦、そして文化大革命の時代を生きた、祖母、母、著者の三代記です。ドキュメンタリーたっちの文体は淡々としていますが、語られる事実は凄まじく、時に惨たらしい。とくに文化大革命期のところ...

30年前のベストセラー。ずっと気になっていた作品をようやく読むことができました。 日中戦争、国共内戦、そして文化大革命の時代を生きた、祖母、母、著者の三代記です。ドキュメンタリーたっちの文体は淡々としていますが、語られる事実は凄まじく、時に惨たらしい。とくに文化大革命期のところでは、人々の生活、人間の欲望と醜さが赤裸々に描かれていて、正直、読んでいて辛くなりました。それでも、歴史の事実の重みが好奇心を刺激したのか、本を閉じることはできませんでした。この厳しく難しい時代を生きた人々の息遣いが、生々しく感じられます。著者が最後に文化大革命の枷から解放される最終章では、著者と一緒になって解放感と喜び(重苦しいけれど)を感じられた気がしました。 何らかの形で中国に関わる人には特に、一読をお勧めします。

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2019/11/25

上巻の半分くらいまでは、最後まで読み通せるかなと思うぐらい重かった。 清朝末期からユン・チアンのイギリス留学(1978年)までの自伝的ノンフィクション。 満州国、国共内戦、文化大革命、 毛沢東、四人組、周恩来、鄧小平。 祖母、母、ユン・チアンの女性3人、 父、兄弟姉妹ら一族は、 ...

上巻の半分くらいまでは、最後まで読み通せるかなと思うぐらい重かった。 清朝末期からユン・チアンのイギリス留学(1978年)までの自伝的ノンフィクション。 満州国、国共内戦、文化大革命、 毛沢東、四人組、周恩来、鄧小平。 祖母、母、ユン・チアンの女性3人、 父、兄弟姉妹ら一族は、 文化大革命の混乱と狂気なかで生きた。 日本は欧米諸国と同じように、中国の本当の姿を知ることはなかった。 文化大革命の時期は戦後であり、高経済成長の只中。 現代、経済大国になった中国だが、 中国共産党は恐怖と力の組織であることは変わらない。 中国という国家の複雑さである。

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2017/12/21

中国史のカテゴリーだが、まさにノンフィクションの傑作だと思う。 知り合いの中国人全員にも紹介したいのだが、それはやめておいたほうがいいのかな苦笑 同系の作品では、ノーベル文学賞のパールバック「大地」があるが、あちらはフィクションだし。 やはり中国はすごいと思いながらもあの中国なら...

中国史のカテゴリーだが、まさにノンフィクションの傑作だと思う。 知り合いの中国人全員にも紹介したいのだが、それはやめておいたほうがいいのかな苦笑 同系の作品では、ノーベル文学賞のパールバック「大地」があるが、あちらはフィクションだし。 やはり中国はすごいと思いながらもあの中国ならばと妙に納得できる部分もある。 結局毛沢東はすべてを壊したかったのだと思う。そのあとの建設には興味がなく、何よりも動乱が好きだったのだろう。 毛沢東は政治家でもなく、思想家でもなく、軍人なのだから。 また、下巻の舞台の四川のくだりは、繁華街や四川大学など実際に行ったことのある地名が出てきて、驚いた。 あの四川大学の綺麗な赤い門の前に著者は立っていたんだろうな、と。

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2017/02/14

下巻は文革による混乱と迫害を乗り越えて、著者自身が中国人初のヨーロッパへの留学生に選ばれるまでを描いている。文革によって、どれほど中国国内が混乱し、多くのものを失ったかがわかる。もちろん、著者からの視点限定だが、一読の価値がやはりある。このサイトの一部のレビューに、中国人へのヘイ...

下巻は文革による混乱と迫害を乗り越えて、著者自身が中国人初のヨーロッパへの留学生に選ばれるまでを描いている。文革によって、どれほど中国国内が混乱し、多くのものを失ったかがわかる。もちろん、著者からの視点限定だが、一読の価値がやはりある。このサイトの一部のレビューに、中国人へのヘイトスピーチになっているものが散見されるが、正直、日本も隣国の悪口が言える立場ではないと思う。

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2017/01/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

毛沢東の独裁化が進み、文化大革命という狂気の政策がメインの下巻。 自らを守るために誰かを迫害し攻撃しなければ生きられない異常な時代に10代を過ごした私(著者)の迷いや苦悩、成長がリアルかつ繊細に描かれている。 迫害され精神を病みながらも信念を貫いた著者の父の誇り高い姿勢が特に印象深い。 自分の持つ中国の知識などほんの一部でしかも表面的なものに過ぎないと痛感させられた。無知な自分をつい恥じてしまいそうになる。 かなりのボリュームと情報量だが質の高さと息を呑む内容で心を揺さぶられる作品。

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2016/12/23

上も下もダメだから、抜きに出ると潰される、フラットであることが正。 運動会で手をつないでゴールする。 こういう精神は押し付けるものではなく、 生まれてきてこそ意味があるのではないだろうか。 恐怖とは異なる何かが周りを支配してはいないだろうか。 サービスを提供する側が過剰になり...

上も下もダメだから、抜きに出ると潰される、フラットであることが正。 運動会で手をつないでゴールする。 こういう精神は押し付けるものではなく、 生まれてきてこそ意味があるのではないだろうか。 恐怖とは異なる何かが周りを支配してはいないだろうか。 サービスを提供する側が過剰になりすぎて、 何かがおかしくなってきていないだろうか。 線引きは自分でやるようになれないと、おかしな社会に飲み込まれていっていしまう。 いや、線引きをしない社会が当たり前になってきてしまっているのかもしれない。 そうなったときに自分はどうすればいいのだろうか。

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2016/05/14

中華人民共和国の建国の父、毛沢東のしてきたことがよくわかった。中国政府がいかに自国民の生命を軽視してきたかということ、毛沢東が自分の権力にしがみついてきたかということ。現在でもそんな中国政府の考え方の名残りがまだまだ残っているように思う。今の中国という国のあり方はここから始まって...

中華人民共和国の建国の父、毛沢東のしてきたことがよくわかった。中国政府がいかに自国民の生命を軽視してきたかということ、毛沢東が自分の権力にしがみついてきたかということ。現在でもそんな中国政府の考え方の名残りがまだまだ残っているように思う。今の中国という国のあり方はここから始まっているのだと思った。だから、事故を起こした電車を埋めようとしたり、爆発の原因もうやむやに隠そうとする。中国は自らの失敗を隠すために日本を敵視するよう国民にしむけているということはもう世界中の人が知っている。いい加減に謙虚さというものを少しはもったらどうか。

Posted byブクログ