生々流転 の商品レビュー
かの子読みたさに手に取った本ではあるが、最初のこの作品はとても生半可な気持ちでは読めない。これだけの大作にもかかわらず章区切りがなく、難解な四字熟語、慣れない旧仮名遣いに加え、読む側に書き手と相応の教養と理解力を求めていることによって関門は更に大きくなる。それでも読みきらせてしま...
かの子読みたさに手に取った本ではあるが、最初のこの作品はとても生半可な気持ちでは読めない。これだけの大作にもかかわらず章区切りがなく、難解な四字熟語、慣れない旧仮名遣いに加え、読む側に書き手と相応の教養と理解力を求めていることによって関門は更に大きくなる。それでも読みきらせてしまうところに彼女の力量を感じる。(2006.1.9)
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