誰の死体? の商品レビュー
ピーター卿シリーズ…
ピーター卿シリーズ、記念すべき第1作!! まさかこのように気軽に読める時代が来るとは。古さを感じさせず、各キャラも立っている。ユーモアもあって肩肘張らずに楽しめる作品です。
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これぞ、英国本格とで…
これぞ、英国本格とでも言うべき遊び心満載の、典雅なミステリーです。
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セイヤーズの長編第1…
セイヤーズの長編第1作。非常に端正な本格ミステリに仕上がっています。
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ドロシー.L.セイヤーズに初めて手を出してみた。 現代日本で暮らす庶民から見て、イギリス貴族階級への違和感があったからか、話の筋があまり入らず、、今はあまり相性がよくないかもと感じた。
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そもそも2つの死体の関係性が今一つではあったが、変わったミステリーということで意表を突く。 金縁の鼻眼鏡を付けるとは、なんともユーモアあり。海外ならでは!? と、不思議な展開だが、この族探偵ピーター・ウィムジイ卿のシリーズ、これからゆっくり紐解いていこう。 著者が、クリステ...
そもそも2つの死体の関係性が今一つではあったが、変わったミステリーということで意表を突く。 金縁の鼻眼鏡を付けるとは、なんともユーモアあり。海外ならでは!? と、不思議な展開だが、この族探偵ピーター・ウィムジイ卿のシリーズ、これからゆっくり紐解いていこう。 著者が、クリスティと並ぶミステリの女王と呼ばれていたこと、この本を手に取って初めて知った。 海外古典は奥深く。
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貴族探偵ピーター・ウィムジイ卿の活躍する小説、初めて読みましたがこれは…どう見てもエラリー元ネタ(?!)じゃないか。 ・稀覯本蒐集が趣味 ・犯罪捜査も趣味 ・お坊っちゃん ・引用癖 ・衒学趣味 …英国貴族をアメリカに移し替えてアレンジしたらああなるのか。周りの人物たちも、この人...
貴族探偵ピーター・ウィムジイ卿の活躍する小説、初めて読みましたがこれは…どう見てもエラリー元ネタ(?!)じゃないか。 ・稀覯本蒐集が趣味 ・犯罪捜査も趣味 ・お坊っちゃん ・引用癖 ・衒学趣味 …英国貴族をアメリカに移し替えてアレンジしたらああなるのか。周りの人物たちも、この人のこの要素とこの人のこの要素を組み合わせたらあの人になるな、とそればっかり考えながら読んでしまった。 ピーター卿の戦争後遺症や、趣味で犯罪捜査をすることの功罪について悩むところなども興味深いが、訳者あとがきにあった「(作者セイヤーズは)自分の創った探偵に恋をするようになったと批判する向きがある」との一文にもドキッとした。エラリーに恋したミステリー読み原体験を持つ私としては、このシリーズは継続研究せざるを得ない…。
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クリスティに並ぶと言われるミステリの女王、ドロシー・L・セイヤーズの長編第一作です。 気になっていた作品でしたが古書店で見つけて、久しぶりの古典ミステリ読了でした。(旧版購入) ピーター・ウィムジイ卿(貴族探偵)が事件を追っていきますが、その従僕のマーヴィン・バンダーとのやりと...
クリスティに並ぶと言われるミステリの女王、ドロシー・L・セイヤーズの長編第一作です。 気になっていた作品でしたが古書店で見つけて、久しぶりの古典ミステリ読了でした。(旧版購入) ピーター・ウィムジイ卿(貴族探偵)が事件を追っていきますが、その従僕のマーヴィン・バンダーとのやりとりも愉しいです。 P・G・ウッドハウスのバーティーとジーヴズ(こちらはユーモアたっぷりですね)よりかなりミステリ強め、といったところでしょうか。笑 ともに事件を追うパーカー警部は、ポアロで言うなら、ヘイスティングス、サグ警部はジャップ警部かな。(勝手に組み合わせてしまいました。笑) 浴室に見知らぬ男の死体と失踪した金融界の名士、謎が多い2つの事件が交錯していき、猟奇的な犯行が明らかになっていきます。 シリーズ長編、短編集も翻訳されてますので、そちらもまたおいおい読んでいきたいです。
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初めての作家、ドロシー・L ・セイヤーズ。 最近気に入って読んでいるシェトランドシリーズの アン・クリーヴスも同じく英国のミステリー作家だけど、二人の作品の印象は正反対で、クリーヴスが陰だとすると、こちらはまさしく陽!という感じ。 テンポよくストーリーが進み、犯人らしき人物も...
初めての作家、ドロシー・L ・セイヤーズ。 最近気に入って読んでいるシェトランドシリーズの アン・クリーヴスも同じく英国のミステリー作家だけど、二人の作品の印象は正反対で、クリーヴスが陰だとすると、こちらはまさしく陽!という感じ。 テンポよくストーリーが進み、犯人らしき人物もわかりやすく登場し、あまり頭を悩ますことなく素直にお話に没頭できる。 都会に住む華やかな貴族が鮮やかに事件を解決。 もちろん、そばに付き従う仕事が出来るバトラーの存在もあり。 だけどシェトランドシリーズどどちらが好きか、と聞かれると、わたしは断然ペレス派。 遅々として進まない展開に、最初は慣れなかったのに、 今ではそれが楽しみのひとつに。 この作品を読みながら、そのことを再確認した。 さて、アン・クリーヴスの7作目、「地の告発」に参りましょうか。
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今更ながら、初セイヤーズ。 本書はピーター・ウィムジイ卿シリーズ、長編第一弾となっております。 ある朝、とある建築家の浴室に、見知らぬ男の死体が、金縁鼻眼鏡以外何も身に着けていない状態で発見されます。 一方、同じ頃に金融界の名士が謎の失踪を遂げていることが判明して・・・。 ち...
今更ながら、初セイヤーズ。 本書はピーター・ウィムジイ卿シリーズ、長編第一弾となっております。 ある朝、とある建築家の浴室に、見知らぬ男の死体が、金縁鼻眼鏡以外何も身に着けていない状態で発見されます。 一方、同じ頃に金融界の名士が謎の失踪を遂げていることが判明して・・・。 ちょっと想像してみたのですが、自分の家のお風呂に、いきなり知らない人の死体がある状況って怖すぎますよね・・。 「水ダウ」の“人がいるシリーズ”じゃないけど、“死体がある”とは・・何気にシュールな設定だなと思った次第です。 で、この“風呂場の死体の謎”と“消えた金融家の謎”を、貴族探偵ピーター卿が並行して追っていく展開で、勿論謎解きも面白いのですが、何といってもピーター卿&従僕のバンターのやり取りが軽快で、この主従のキャラクターがナイスなんですよね。 とくにスーパー執事・バンターの有能っぷりにはご注目でございます。 前述した通り、ウィットに富んだ主従の掛け合いが楽しいのですが、ちょいちょいピーター卿の引用過多で無駄に長い台詞にうんざりする部分も無くはないです。 まぁ、そこはピーター卿の友人・パーカー警部のように辛抱強く我慢して(多分、ピーターの長口舌中、パーカー警部は死んだ目をしていると思いますww)付き合ってあげるのがミソですな。 と、一見能天気なピーター卿ですが、実は従軍時のトラウマに悩まされているという一面もあり、ここでバンターとの出会いというか関係性も垣間見えるので、いずれこの辺りも深堀りしてほしいですね。 このように、基本コミカルな感じで進んでいくのですが、犯人に関しては意外性は無くて、怪しい人がそのまま犯人だった感じです。 ラストの手紙で犯行の詳細が綴られているのですが、人ん家のお風呂に死体遺棄した理由については、ぼんやりしていて今イチよくわかりませんでした。 とはいえ、終始面白く読めたので良かったです。 因みに、解説で今後のシリーズ展開について若干のネタバレがあったのには“おいおい!”となりましたが、是非続きの巻も読んでいきたいと目論んでおります~。
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第一次世界大戦でシェルショックを患い、犯罪捜査に気晴らしを求めている、という設定のピーター卿を初めとして、登場人物が何らかの戦争の傷痕を抱えている。そんな時代が舞台になっていることが、今回読み返して、以前より強く感じられました。
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