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有閑階級の理論 の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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制度派経済学の創始者…

制度派経済学の創始者として有名なアメリカの社会学者ヴェブレンの主著です。本書は、ユニークで皮肉に満ちた造語にあふれています。しかし、資本主義の独占化に伴う貸付資本の形成の中に現代の有閑階級出現の理由を見出し、彼らの心理風俗を克明に分析していく手際はみごとです。経済学に興味のある方...

制度派経済学の創始者として有名なアメリカの社会学者ヴェブレンの主著です。本書は、ユニークで皮肉に満ちた造語にあふれています。しかし、資本主義の独占化に伴う貸付資本の形成の中に現代の有閑階級出現の理由を見出し、彼らの心理風俗を克明に分析していく手際はみごとです。経済学に興味のある方のみならず、社会学に興味のある方にもお薦めします。また。本書はちくま文庫からも出てますが、そちらの方が注解が多いので、お薦めです。

文庫OFF

制度派経済学の創始者…

制度派経済学の創始者として有名なアメリカの特異な社会学者ヴェブレンの主著です。ノルウエーからの移民であり、本国においてもアメリカにおいても異端であったヴェブレン。彼の作品は、ユニークで皮肉に満ちた造語にあふれています。しかし、資本主義の独占化に伴なう貸付資本の形成の中に現代の有閑...

制度派経済学の創始者として有名なアメリカの特異な社会学者ヴェブレンの主著です。ノルウエーからの移民であり、本国においてもアメリカにおいても異端であったヴェブレン。彼の作品は、ユニークで皮肉に満ちた造語にあふれています。しかし、資本主義の独占化に伴なう貸付資本の形成の中に現代の有閑階級出現の理由を見出し,彼らの心理風俗を克明に分析していく手際はみごとです。

文庫OFF

2018/12/12

訳:小原敬士、原書名:THE THEORY OF LEISURE CLASS(Veblen,Thorstein)

Posted byブクログ

2016/01/08

有閑階級という概念は現代の日本には浸透していない気がするが一つの目指したい生活の完成形だと思う。ちくま学芸文庫版は読みやすかったが時間の都合で読みきれなかったからまたの機会に再読したい。

Posted byブクログ

2015/02/10

Wikipedia 1899年の最初の著作『有閑階級の理論(The Theory of the Leisure Class)』では、いわゆる「金ぴか時代」(Gilded Age)の富豪たちの生活様式が人類学の言葉で説明され、彼らの邸宅・贅沢な調度品とパーティー・豪華な衣装は、野蛮...

Wikipedia 1899年の最初の著作『有閑階級の理論(The Theory of the Leisure Class)』では、いわゆる「金ぴか時代」(Gilded Age)の富豪たちの生活様式が人類学の言葉で説明され、彼らの邸宅・贅沢な調度品とパーティー・豪華な衣装は、野蛮人たちのポトラッチ・羽根飾り・狩猟・祭祀と同列に見なされている。 ヴェブレンの超然とした記述は、客観的で抑制されているだけ、皮肉を鋭く感じさせる。 この本が当時の読書界に反響をおこしたのは、 『誇示的消費(衒示消費、Conspicuous Consumption)』 『誇示的余暇(衒示余暇、Conspicuous Leisure)』 『金銭的競争(Pecuniary Emulation)』 『代行消費(Vicarious Consumption)』 などの新奇で印象深い用語とともに、こうした特異な文体に負うところが大きい。 さらにヴェブレンが「見せびらかし」と断じた奢侈や余暇は、悪趣味と怠惰の汚名をかぶり、アメリカであからさまには享受できなくなってしまった。 制度学派の考え方[編集] 理想的には新古典派経済学が唱えるように売り手と買い手が市場で自動的に経済均衡を見つけるべきだが、実際の市場では、人は感情的に行動したり自己利益を最大に取ろうとする人もいるため、市場の失敗が起こりかねない。 市場には買い手と売り手を監視したり制限する政府や団体や委員会などの制度 (Institution) を導入し、経済活動を行うべきだと言う考え方。 ソースティン・ヴェブレン、ジョン・ロジャーズ・コモンズ、ウェズリー・ミッチェルらが中心。 従来の古典派経済学に異議を唱え、社会的な行動様式、集団的な活動などから経済活動を捉える方法論を提示した。ドイツ歴史学派の影響を受け、進化論・プラグマティズムなどを基礎としている。 新制度学派[編集] 第二次大戦後、制度学派はクラレンス・エドウィン・エアーズ、グンナー・ミュルダール、ジョン・ケネス・ガルブレイス、G・コルムらによって新たな段階に入ったといわれる。 この1945年以降の制度学派を「新制度学派」という。 新制度経済学[編集] ロナルド・コース、ダグラス・ノース、オリバー・ウィリアムソンらに始まる新古典派経済学による新しい経済学は、新制度学派とは異なる新制度派経済学 (The New Institutionalist Schools) と呼ばれてきたが、最近は新制度経済学 (New Institutional Economics, NIE) または単に制度経済学と呼ばれることが多い。 (最近では『制度派経済学宣言』を著したジェフリー・ホジソンが自らの経済学を「現代制度派」と呼び、それまでの制度派経済学とは一線を画そうとしている)。

Posted byブクログ