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ストリート・キッズ の商品レビュー

4.3

68件のお客様レビュー

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2011/09/30

 このところ気に入っている探偵もの?がり。エンタメのオモシロ要素満載作品。読んでいると懐かしい作品をいくつも思い出した。映画の「ニキータ」。どちらも無理やり仕事をさせられる。かなり温度差はあるし、ニキータは殺し屋で、本書のニールは探偵だけれど。ジョン・ダニングの作品。稀覯本取引で...

 このところ気に入っている探偵もの?がり。エンタメのオモシロ要素満載作品。読んでいると懐かしい作品をいくつも思い出した。映画の「ニキータ」。どちらも無理やり仕事をさせられる。かなり温度差はあるし、ニキータは殺し屋で、本書のニールは探偵だけれど。ジョン・ダニングの作品。稀覯本取引で思い出した。ロバート・B・パーカーの『初秋』。どうしようもない少年を一人前に育てるところが同じ。ただ、パーカーのポール少年は格闘面でも強くなったけれど、本書のニールは弱い。運転も下手なのは玉に瑕。それと、ニールの出生も、マイクル・コナリーの描くボッシュを思い出す。とにかくこれまでに読んできた、面白かった探偵小説やハードボイルド小説、それらの美味しいところをギュッと集めたような作品に思えた。似ているからといってマイナス要因にはならず、読者が高評価をする作品って設定や展開が似てることが結構あるんだなあと、むしろ納得させられたしだい。続編にも興味が湧く。

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2011/07/21

ドン・ウィンズロウのニールシリーズ第一作。 ついでに言えば僕のレビュー第一作でもある。 内容は、若干勢いに任せて書いた感は正直否めない。 よって若干読みにくいところがあるのも事実である。 しかしそれを上回るのがキャラクターの良さだと僕は思う。 特に主人公のニール、上司であり相...

ドン・ウィンズロウのニールシリーズ第一作。 ついでに言えば僕のレビュー第一作でもある。 内容は、若干勢いに任せて書いた感は正直否めない。 よって若干読みにくいところがあるのも事実である。 しかしそれを上回るのがキャラクターの良さだと僕は思う。 特に主人公のニール、上司であり相棒であり親父であるグレアム、ちょっと角が立つこともあるレヴァイン。 おいおい続編のレビューも投稿したいが、このシリーズのテーマは家族だと思う。 アクション、ミステリ、少しハートフル。 程よい塩梅でまとまっていると感じた。 僕は馳星周、ジェイムズ・エルロイからドン・ウィンズロウに至ったけど、この著者が一番救いがある。

Posted byブクログ

2011/05/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

500P越えで読み応え充分だったなぁー(長いとも言うけどw)。 でも、飽きる事なく、何故だか作品自体が読む側の 人間を引き込む何かを持っている気がします。 日本でも人気あるシリーズですがその中でも、一番 この作品の評判がいいみたいです。 ストリートキッズだった主人公「ニール」が探偵としての イロハを叩き込まれ、いまや立派な青年探偵となった彼が 渋々受けた上院議員の失踪した娘探し。アメリカとロンドンを 股にかけた追跡が始まるんですが、当然一筋縄ではいかず トラブルに巻き込まれていく...。という割とシンプルな 展開と事件ですが、この主人公「ニール」の斜に構えつつも、 正義感のあるキャラと、そのニールを我が子と呼ぶ、探偵の師匠 「グレアム」との絶大な信頼関係が素敵です。疑似親子萌です。 一見単純に見えた失踪事件も次第にその失踪の裏にあった 真相が見えてきて、更に最後には、もう一段階上の真相が 待ち構えていて、この長かった読書時間も報われる結末に なっていますw。特に何かが抜き出て凄い訳ではないんですが、 不思議と惹き付ける魅力のある作品でしたねー。

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2011/07/25

原書の出版は1991年ということなので、今から20年前のこと。僕自身も、一度読んだことがあるのだけれども、ドン・ウィンズロウの本をもう一度読み直してみようと思って、あらためて、手にとってみた。登場人物の設定や物語の設定は少し記憶に残っていたけれども、細かい部分はほぼ忘れていたので...

原書の出版は1991年ということなので、今から20年前のこと。僕自身も、一度読んだことがあるのだけれども、ドン・ウィンズロウの本をもう一度読み直してみようと思って、あらためて、手にとってみた。登場人物の設定や物語の設定は少し記憶に残っていたけれども、細かい部分はほぼ忘れていたので、初めて読んだのと同じような感じで読むことが出来た。かなりの傑作だと思う。読んでみて損はない、お勧め。

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2011/03/20

ニールは大学院で文学を学ぶ学生。お風呂やなんかで本を読むことが好き。 なのに探偵、それもとてもとても腕の立つやつ。 描かれる人物がリアルに浮かび上がってくるのが楽しい。 潜入捜査にはドキドキ。 途中に書かれる、グレアムが与える探偵になるための訓練を 自分にも課して、...

ニールは大学院で文学を学ぶ学生。お風呂やなんかで本を読むことが好き。 なのに探偵、それもとてもとても腕の立つやつ。 描かれる人物がリアルに浮かび上がってくるのが楽しい。 潜入捜査にはドキドキ。 途中に書かれる、グレアムが与える探偵になるための訓練を 自分にも課して、ニールみたいな探偵になりたくなる。

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2011/01/14

主人公を含め登場人物達のキャラクターがとてもいいです。 硬派でシリアスな内容ですし、主人公が若く繊細な心を不遜な態度で隠している様も切ないのですが、どことなくユーモアを感じる読み易い作品でした。

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2017/08/16

 決して「名探偵」ではない「私立探偵」二ール・ケアリー。ミステリものというよりは、ハードボイルドものとした方がいいのかもしれないが、実はまったくマッチョとは程遠い主人公。愛すべきシリーズものの第一作です。  「父さん」である探偵の先輩に、技をたたきこまれる下りが、新鮮で好きですね...

 決して「名探偵」ではない「私立探偵」二ール・ケアリー。ミステリものというよりは、ハードボイルドものとした方がいいのかもしれないが、実はまったくマッチョとは程遠い主人公。愛すべきシリーズものの第一作です。  「父さん」である探偵の先輩に、技をたたきこまれる下りが、新鮮で好きですね。後は二ール独特のぼやきというか、セリフ。  いいです。

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2009/12/19

同著者の『犬の力』が「このミス2010」で翻訳ミステリー1位を獲得したことを記念して、積読を崩し、手に取った本書。 手に汗握る、とはまさにこのこと。 素晴らしい筋書きと洒落っ気たっぷりな文章にひきこまれ、度重なるどんでん返しに高鳴るばかりの胸の鼓動。 その興奮の合間にニール...

同著者の『犬の力』が「このミス2010」で翻訳ミステリー1位を獲得したことを記念して、積読を崩し、手に取った本書。 手に汗握る、とはまさにこのこと。 素晴らしい筋書きと洒落っ気たっぷりな文章にひきこまれ、度重なるどんでん返しに高鳴るばかりの胸の鼓動。 その興奮の合間にニールの成長と切ない愛の軌跡が描かれ、時に胸が締め付けられるような思いにひたらされる。 そしてラストはこうきますか。 いやーほんとにもう最高です!! 心地よいほどにいろんな方向に心を揺さぶられます。 「奇才」ドン・ウィンズロウ氏にはしてやられましたね。 シリーズ全部読みたい!! 《所持》

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2009/10/31

随分前に購入した本。 1976年5月。8月の民主党全国大会で副大統領候補に推されるはずの上院議員が、行方不明のわが娘を捜し出してほしいと言ってきた。期限は大会まで。ニール・ケアリーにとっての、長く切ない夏が始まった……。元ストリート・キッドが、ナイーブな心を減らず口の陰に隠して...

随分前に購入した本。 1976年5月。8月の民主党全国大会で副大統領候補に推されるはずの上院議員が、行方不明のわが娘を捜し出してほしいと言ってきた。期限は大会まで。ニール・ケアリーにとっての、長く切ない夏が始まった……。元ストリート・キッドが、ナイーブな心を減らず口の陰に隠して、胸のすく活躍を展開する!  何度読み返しても、切なくなる。 だけどこのシリーズ、これが一番面白かったよなぁ。 女性にはなかなか人気なんだけど、男性はこれをどう読むのかなぁ。やっぱり切ないのかなぁ。

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2009/10/25

 ①  あ、そう?彼女とそうなっちゃうわけ?ふーん。  これ、ハードボイルド・・・かな?  ほろ苦い読後感。極上ですぜ。  

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