続 明暗 の商品レビュー
文豪の未完の遺作を引…
文豪の未完の遺作を引き継いだ意欲作。文体の模写も上手くいっているし、結末もそれらしい出来です。
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夏目漱石の絶筆『明暗…
夏目漱石の絶筆『明暗』の続編として執筆されたもの。文体も漱石風で、かなりしっかりした内容でした。
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未完で終わった漱石の明暗を、小説家の水村美苗さんが漱石の文体そのままで綴った。が、似てるからこそ違いがはっきりして別物として楽しめた。 全体的に女性目線になった印象、登場人物にも勢いが増して盛り上がった感じは、これはこれで面白かった! 明暗が良いところで未完だっただけに、想像の完...
未完で終わった漱石の明暗を、小説家の水村美苗さんが漱石の文体そのままで綴った。が、似てるからこそ違いがはっきりして別物として楽しめた。 全体的に女性目線になった印象、登場人物にも勢いが増して盛り上がった感じは、これはこれで面白かった! 明暗が良いところで未完だっただけに、想像の完成版があるだけで救われました。 女は強くありながらも愛する男の前ではか弱く、少しの遊びは目を瞑れ。男は愛する女の前では真っ直ぐ正直に、自分の女を絶対守り抜け。というようなメッセージを勝手に受け取った。 女の世界はリアルですね、上辺の付き合いの底はこんなもんではと納得です。主人の津田に対して、もっとしっかりせい! そこあんたが言うことじゃない! と勝手に外野として文句たらたら止まらず、まんまとハマり読了しました。
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本家に続いて再読。 前回読んだ時は凄いなと思った記憶があるが、改めて読んだ今回は微妙に違和感を感じた。 当方、何だかんだ言ってストーリーが小説の根幹と思ってますが、こと『明暗』については普通の小説の枠を超えていると感じております。 この点から見ると、作家自身も狙っているようですが...
本家に続いて再読。 前回読んだ時は凄いなと思った記憶があるが、改めて読んだ今回は微妙に違和感を感じた。 当方、何だかんだ言ってストーリーが小説の根幹と思ってますが、こと『明暗』については普通の小説の枠を超えていると感じております。 この点から見ると、作家自身も狙っているようですが、ストーリーに力点を置いて結果として『明暗』自体の魅力を殺いでいる気がする。 やっぱり小説って作家そのものを表してるんですな。
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この著者は、すごい才能の持ち主なんだろうというのが、最初の思った感想ですね。文体を似せて書くということ、清水義範氏も仰天ではないでしょうか。『明暗』を読んで、あとのプロットはどうなるのであろうかという疑問は、全ての読者が思うことでしょうが、おそらく、こんな感じであったろうとおもわ...
この著者は、すごい才能の持ち主なんだろうというのが、最初の思った感想ですね。文体を似せて書くということ、清水義範氏も仰天ではないでしょうか。『明暗』を読んで、あとのプロットはどうなるのであろうかという疑問は、全ての読者が思うことでしょうが、おそらく、こんな感じであったろうとおもわせるからすごいですね。女性の気持ちが、わからない私には、なるほどと感じること多かったですね。
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漱石の文体と比べてどう、とか、そういうのは抜きで。 一つの読み物としてまぁそれなりに面白く読めた。「明暗」とは別ものだと思って読むのがよろし。
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明暗の続きを書くというのは、 すごい勇気のいることだと思うので、 それをやった作者は素晴らしいと思う。 あとがきでも述べてるけど、必ず批判があるからね。 ただ内容は、やはりというか、個人的にはイマイチでした。 まあ、あとがきで述べているので、 意図的なんですが、気になった点とし...
明暗の続きを書くというのは、 すごい勇気のいることだと思うので、 それをやった作者は素晴らしいと思う。 あとがきでも述べてるけど、必ず批判があるからね。 ただ内容は、やはりというか、個人的にはイマイチでした。 まあ、あとがきで述べているので、 意図的なんですが、気になった点として、 ?ストーリーが劇的すぎる。 読者を引き込むためというようなことを書いてたけど、 個人的には明暗の面白いところは、ストーリーではなく 心理描写なので、求めていたものと違って肩すかしをくらった感じでした。 ?心理描写が減った。 冗長すぎると感じたみたいなことを書いていたけど、 個人的には、そのクドイ位の描写が好きだったので、 物足りなさは感じました。 といっても漱石を意識しない心構えで読めば、 それなりに楽しく読めそうだし、悪くはないんでしょう、きっと。 とにかく内容云々より、漱石の続編を書いたという度胸に感服。 あと、安野光雅さんの装丁がキレイ! 夜になっているのが、ナイスです。 (2009年 4月 25冊目)
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「思ったとおりの結末だ!」とか、「いや、この結末は違う! 津田はこうなってお延はこうなって……」とか、いろいろな感想が出てくるだろうと思う。こうして水村さんが続きを一つ示してくれたおかげで、我々は自分だけの「続明暗」を明確にイメージすることができるのだと思う。 矢のような批判...
「思ったとおりの結末だ!」とか、「いや、この結末は違う! 津田はこうなってお延はこうなって……」とか、いろいろな感想が出てくるだろうと思う。こうして水村さんが続きを一つ示してくれたおかげで、我々は自分だけの「続明暗」を明確にイメージすることができるのだと思う。 矢のような批判を浴びることを覚悟しつつ、このような素晴らしい仕事をしてくれた水村さんに感謝したい。 私の感想はというと、ヘタに劇的にしないほうがよっぽど面白かったんじゃないのかな?? というのが一番。 漱石をよく研究しているなぁという雰囲気がすごく伝わってくる。「則天去私」を無理に持って来ようとした感があるかなーとは思ったけど、とてもよく出来た続編だと思う。ところどころ、漱石の他の作品から持ってきた文章が使われてたりして、気づくとニヤリ。
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未完の「明暗」の続編を別の人が書いてしまいました。 ・・・短編も含めて、漱石の作品で読んでない作品が「坊ちゃん」と「坑夫」の2作だ。いつか読もうと思っていたが、いまだ実現していない。 うー、レビューになっていない。
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漱石が生きていたら、恐らく明暗の続きはこう書いたのではなかろうかと全く違和感無く読め、納得させられる内容。 読み応えと面白さ抜群の文豪漱石の遺作の続編。
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