蔵(上) の商品レビュー
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この小説は、新潟の酒蔵の夫婦に主人公の女の子の話です。 その夫婦に念願の子供が出来て、出産したが奥さんの方が産後の具合が悪くなり、万が一があると悪いので妹を後妻にしてほしいと言って亡くなったが、その間にもひと悶着起きたが、その後で遺言通りにした。
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丁度20年前に読んだこの本を作者が亡くなった事もあり、読み返してみる事に。当時も主人公の生き様や、理不尽な運命、人間関係の中まっすぐ生きていく姿に胸を熱くして読んだものだが、再読してもそれは変わりなかった。
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映画のDVDの表紙が日活ロマンポルのっぽいのでびっくりしたが、原作は別段色艶ものではない(いまのところ)。 新潟の大地主にして酒造の蔵元に生を受けた女性の一代記。幼いながらに病弱の母を失い、理解のある祖母も逝き、目を患ったため、少々きかん気に育ってしまった烈。 烈の育ての親というべき叔母(母の妹)の献身ぶりが目を引く。当主としての父の懊悩も察せられるものがあるが、後家に若い嫁を娶ったあとにどうもきな臭い雰囲気が…。
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上下巻の長編小説だが、一気読み。 烈、賀穂、左穂、むら、それぞれの女性の強さ、愛が印象的。烈が成長し、盲目でありながら自らの意思と行動力で運命を切り開く姿が、周りの空気も変え、ストーリーを進めてゆく。 最後は足早に終結してしまい、烈と涼太についてあまり描かれていないのが残念。 読...
上下巻の長編小説だが、一気読み。 烈、賀穂、左穂、むら、それぞれの女性の強さ、愛が印象的。烈が成長し、盲目でありながら自らの意思と行動力で運命を切り開く姿が、周りの空気も変え、ストーリーを進めてゆく。 最後は足早に終結してしまい、烈と涼太についてあまり描かれていないのが残念。 読みながら泣いていたら、主人に大爆笑され、心外!
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主題ではない「家」というものをここまで書くのかと。 良い悪い、外聞、ゴタゴタ、つながり、親戚。 圧巻。
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大正から昭和の酒蔵でのお話。方言がやや取っつき辛いものの、読み進むうちに味わいが増します。ストーリーとしてはこれでもかってくらいに父上乱心。この時代の地主が跡継ぎを残すというのは、ここまで固執しなければいけないものだったのかな、と思いつつ、どろどろな展開。酒蔵を舞台にはおいている...
大正から昭和の酒蔵でのお話。方言がやや取っつき辛いものの、読み進むうちに味わいが増します。ストーリーとしてはこれでもかってくらいに父上乱心。この時代の地主が跡継ぎを残すというのは、ここまで固執しなければいけないものだったのかな、と思いつつ、どろどろな展開。酒蔵を舞台にはおいているが、ストーリーにおいて、酒造りの細やかさが絡むことはありません、あくまで人間群像。肩透かしはくらうものの、筋立て、人物描写、方言からなる文体はやっぱりいいなというのが上下巻通しての感想でした。
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全編、セリフは方言。読み始めた時読みにくさにビックリした。昔の地方の様子や考え方などがよくわかる。女性の強さが印象的。
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次第に視力を失っていく少女が、やがて完全に盲目となり、揺れ動きながらも懸命に生きていく物語。 宮尾登美子氏の著書は、どれを読んでも文章が上手く、安定しているので読んでいて落ち着きます。 物語の展開や登場人物も魅力的で、読み始めると時間を忘れてのめりこんでしまうのもいつものこと。...
次第に視力を失っていく少女が、やがて完全に盲目となり、揺れ動きながらも懸命に生きていく物語。 宮尾登美子氏の著書は、どれを読んでも文章が上手く、安定しているので読んでいて落ち着きます。 物語の展開や登場人物も魅力的で、読み始めると時間を忘れてのめりこんでしまうのもいつものこと。 忙しいときには手に取ってはいけない本。
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中学生の時読みました。今、読んでも新しい発見があるかも。子どもの時、松たか子主演でドラマ化されていた。子どもの時の役をたしか、井上真央がやっていたような…。
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お嬢様頑張る!的小説の決定版だと思います。お父さんと亡くなったお母さんの妹との恋愛も泣かせるし。酒蔵の歳時記も読ませます!
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