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この国のかたち(1) の商品レビュー

3.9

77件のお客様レビュー

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この本こそ、日本人と…

この本こそ、日本人と世界の人に読んでほしい本当の”日本”の姿。様々な視点から日本を見ています。

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「司馬史観」全開の本…

「司馬史観」全開の本。こんな風に我国を語れたら、素敵だと思います。ただ、昭和は語れないんですね…

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いろんな歴史小説を書…

いろんな歴史小説を書いてきた著者が風土や文化などを書いたエッセイ。

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司馬遼太郎を知るには…

司馬遼太郎を知るには絶好の日本人論です。全6冊とも読むと良い。

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司馬の歴史観が凝縮し…

司馬の歴史観が凝縮しており、いい。しかし、文章は詩的で読みにくい。それもこの人の味ではあるが・・・

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エッセイ集!

「司馬史観」と呼ばれる独自の歴史観を持ち、歴史物語やエッセイを記してきた著者の、集大成とも呼べるエッセイ集。史実として語られる内容についての議論はおいといて、この国を愛し追究してきた著者の心を感じたい。

rei233

2025/01/12

全般的には、初出が雑誌の連載なのと、文体が脱線気味(道を見失いがち)で読みにくいところもあったが、いくつかの点で、日・中・越を比較して理解するのにも繋がる等、面白かった。 ①儒教のこと。王土王民制(土地も人民も行程一人の所有、という思想←儒教由来らしい)。日本は隋唐に倣いつつも...

全般的には、初出が雑誌の連載なのと、文体が脱線気味(道を見失いがち)で読みにくいところもあったが、いくつかの点で、日・中・越を比較して理解するのにも繋がる等、面白かった。 ①儒教のこと。王土王民制(土地も人民も行程一人の所有、という思想←儒教由来らしい)。日本は隋唐に倣いつつも、宦官と科挙は取り入れず、そして面的なところ(血族的)も取り入れず。[p.14-16] ※儒教は地域を公とせず、血族を神聖化する。 ※この点、ベトナムは日本よりもよほど中国みたいだ、とも言えるかもな。 ②日本は民間や民衆さえも「公」の意識を強く持ちがち(日本には資本主義の主体も民も「公」)だが、中国で公の意識はせいぜい科挙出身の官僚の一部で、私の強烈な連帯はあっても公はない。 ゆえに日本人は常に(公意識を背負って)緊張し、中国人はむしろリラックスしている。[p.159,172,181] ③藩政期の多様性(常に教育)、一方で、戦後は平面的統一性・単純性、ゆえに閉塞感。 小藩の精度高い教育こそ内部的豊かさをうむ(薩摩は「学問」を軽んじ独創性を重視していたのに対し、佐賀では暗記ばかり)。 江戸期は日本の中で国際社会(ヨーロッパの中に多くの国があるような)、とも表現できる。[p.164,169] ④秀吉には計数と土木の才。信玄の農業土木(信長の楽市楽座にも匹敵する)。[p.129,225]

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2024/11/13

メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1856614862291624035?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw

Posted byブクログ

2024/05/28

いくら大河ドラマを見ても、歴史小説を読んでも、尊皇攘夷思想が理解できず明治維新が分からない。 そんな自分にとって、学生時代に日本史ではなく世界史を選ぶのは自然な選択だったけれど、もし学生時代にこの本に出会っていたならば…、日本史を選択する可能性もあったかもしれない。現役の学生さん...

いくら大河ドラマを見ても、歴史小説を読んでも、尊皇攘夷思想が理解できず明治維新が分からない。 そんな自分にとって、学生時代に日本史ではなく世界史を選ぶのは自然な選択だったけれど、もし学生時代にこの本に出会っていたならば…、日本史を選択する可能性もあったかもしれない。現役の学生さんにおすすめしたい。 「この国のかたち」とはずいぶんと大きなタイトルだけれども、その名に違わず、教科書のような忖度なくして、この国のかたち(他に言い表わすことばがない)が書かれたスゴイ本。

Posted byブクログ

2024/03/08

1990年に上梓されたエッセイ本。しかし、充分に読み応えがあります。どの章も重みがあり今を生きる私たちの標になります。 歴史的知識だけではその時代を理解できません。誰がいつどこでどうしたのか。何故そうなったのか…史実の背景を読み解く必要がありますが、これを読み教科書的のみで浅かっ...

1990年に上梓されたエッセイ本。しかし、充分に読み応えがあります。どの章も重みがあり今を生きる私たちの標になります。 歴史的知識だけではその時代を理解できません。誰がいつどこでどうしたのか。何故そうなったのか…史実の背景を読み解く必要がありますが、これを読み教科書的のみで浅かった知識が広がり深まりました。 歴史小説を何冊も書いてきた司馬さんですが、それも明治時代まで。 あの昭和初期から敗戦に至るまでの日本史に猛烈に怒っています。 …ながい日本史の中でも特に非連続の時代、ーあんな時代は日本ではないーと理不尽なことを灰皿でも叩きつけるようにして叫びたい衝動が私にはある。…日本史のいかなる時代とも違う、“異胎の時代”とも表現しています。 日本陸軍、参謀本部の暴走の正体を説いています。 自分たちの名田を守るために武装して起こった武士の時代。鎌倉時代の坂東武者に代表されるような一所(名田)に命を懸ける潔さ、名誉を尊ぶ気質など日本史を貫くもの。日本人の底流にあるものに目を向けています。

Posted byブクログ