本格ミステリー宣言(Ⅰ) の商品レビュー
この本に賛否両論が出…
この本に賛否両論が出たのは当然だ。これは、本格ミステリについての宣言ではなく、俺が本格ミステリなんだという激しい自己主張なのだから。ジェームス・ブラウンの自伝『俺がJBだ』と併せて読め。
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鬼才・島田荘司と綾辻…
鬼才・島田荘司と綾辻行人との対談が楽しめます。
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島田氏が本格ミステリ…
島田氏が本格ミステリについて深く考え、そして本格を愛していることがわかる作品。綾辻行人氏や法月綸太郎氏に送ったメッセージも収録。
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本格ミステリーとはな…
本格ミステリーとはなにか。いろいろ考えさせられます。
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私が想像していた内容とは違い、 全く面白さを感じれなかった しょっぱなで読むのをやめてしまった。 個人の感想です。
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日本の本格ミステリー小説の祖、と呼んでしまってもいいでしょう。島田荘司先生自ら、「本格ミステリーとは何か?」を一冊丸々使って説明した本。 既出原稿をまとめたカタチになっているんですけど、その中で唯一書き下ろされてる、「本格推理小説とは何か?」という数十ページに渡る論文が、何より...
日本の本格ミステリー小説の祖、と呼んでしまってもいいでしょう。島田荘司先生自ら、「本格ミステリーとは何か?」を一冊丸々使って説明した本。 既出原稿をまとめたカタチになっているんですけど、その中で唯一書き下ろされてる、「本格推理小説とは何か?」という数十ページに渡る論文が、何より素晴らしい。 最後に警察組織表や死体腐敗進行表が付録されており、あとがきにあるとおりこれから作家を目指す人達のエールにもなっている。少し古い本だけど、そういう意味では未だ輝きを放っている。 ただ、都市論の本としては、少しだけ時代を感じるかな。まぁ、それはしょうがないんですけどね。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
綾辻以降っていう言葉で新本格の隆盛は語られがちですが、やっぱり昨今のミステリー界に最も貢献したのは、島田先生に違いないわ…。こういう人が日本のミステリー界を牽引してくれる時代に生まれて、本当に幸せです…。 ありがとう、島田先生。 ありがとう、講談社← 「本格ミステリー」に対する島田荘司の真摯な愛をひしひしと感じられる宣言書です。 「本格」という言葉の意味の変遷や再定義、綾辻・歌野・法月三氏に贈る激励、そして何と言っても豪華な面々による対談が嬉しい(笑)。 個人的には、「本格は雰囲気」って濁した綾辻先生の論に賛成。島田先生みたにストイックにカテゴライズを試みるのも好きだけど、我孫子先生の大雑把な考え方も好き〜(笑)。しかし、商業的だな…。 彼等が作り出したムーブメントに対する彼等自身の評価が一致してたことが、何よりも嬉しかった。先生達の作り出した偉業は、私達読者が語り継いでいくことで歴史に残していってみせるんだぜ!← ただ、ミステリー論と銘打つなら、島田式・本格十戒、みたいなキャッチーなものもあっても面白かったな〜。ダインとノックスはいくらなんでももう古い…(笑)。 松本清張という巨大な「社会派」の才能の前に完敗した嘗ての「本格派」の反省。 ミステリーの背骨たる「本格派」の書き手達を育てることで、本格ミステリー再興に寄与したいとする姿勢と、その活動が広義のミステリーを生むだろう、という期待。 大満足! ただし、特にミステリーファンでない方には、自信を持ってオススメしません!!(笑)
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島田荘司のミステリ評論や巻末解説、綾辻行人・法月綸太郎などとの座談会などが収められた小品集。 「本格とは雰囲気のことである」という島田・綾辻両氏の主張や、切り裂きジャックに対する考察などがあり、(主に)島田荘司の本格に対する考え方が垣間見れて面白い。
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