血の日本史 の商品レビュー
筑紫国造・磐井の反乱から西郷隆盛自刃までの46話。歴史を勉強中等の時はイメージを膨らませるのに良いかもしれないが、話が面白くないところが残念。大きな出来事でもサブキャラからの視点が多く、短編の為かとも思うが共感出来ない。
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筑紫国造磐井の反乱から紀尾井坂の変までの歴史の破れ目に遭遇した人たちの葛藤の記録を描く46編の短編集。 タイトルの通り、裏切り、謀略、反逆、暗殺など歴史の暗い部分を集めながらも、歴史的事象における人物の心の動きや背景も含めて物語にしてくれているので、歴史の勉強にもなる入り込みやすい内容。 「闇」の部分を集めたというコンセプトに、こういう作品は今までみたことがなく印象深かった。 なかでも平将門、木曾義仲、高師直の話は熱いものがこみ上げて来るものがあって良かった。
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歴史には咬ませ犬がいっぱいいる。その中には勝てないとわかってた、争っても利はないと知っていた人もいる。いつか身を滅ぼすと感じながらも戦った人がいる。その人たちは歴史を作らないけど遺図はなんらかの形で紡がれる。そう感じた。
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短編小説で、日本史を俯瞰するという試みは意欲的。歴史小説で描かれない時代ってまだまだあるようだ。題材がマニアックに過ぎる部分があり、少々感情移入がつらい部分も。もう少し作者の歴史観が出れば面白かった。
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隆慶一郎氏が認めた伝奇歴史小説の気鋭のデビュー作。短編集ではあるが、斬新な切り口で噂にたがわぬ才能であると思った。その後、安部氏の著作を集めるきっかけになった本。
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