キッド・ピストルズの妄想 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
重力、遺伝子、庭園と蘊蓄に韜晦されそうになるが、トリックはけっこうシンプル。犯人や被害者の思惑を考えすぎの感があるが、キッド・ピストルズの推理は、いつも鋭い。 ピンクや探偵士のミスリードが読者を惑わすだけ。
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日本推理作家協会賞候補(1994/47回) 吉川英治文学新人賞候補(1994/15回)) (収録作品)ノアの最後の航海/永劫の庭/反重力の塔
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「推理=妄想」というのは一瞬意外に思った。推理は論理的だけれど、妄想って論理的なのか? だけど「狂気には狂気なりの筋の通った論理があるはず」か……なるほど。でなければ論理的なはずの本格ミステリに狂気がつきもの、なんて事態になるはずがないか。 今回もやはりマザーグースたっぷり。特に...
「推理=妄想」というのは一瞬意外に思った。推理は論理的だけれど、妄想って論理的なのか? だけど「狂気には狂気なりの筋の通った論理があるはず」か……なるほど。でなければ論理的なはずの本格ミステリに狂気がつきもの、なんて事態になるはずがないか。 今回もやはりマザーグースたっぷり。特に「反重力の塔」に用いられるのはハンプティ・ダンプティ。物理嫌いなので「反重力」あたりはちょっと(かなり?)相容れないのだけれど、アリス好きなので相殺(笑)。「ハンプティ・ダンプティ」の論理に妙に感激。
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