海岸列車(下) の商品レビュー
さまざまな愛憎の体験…
さまざまな愛憎の体験を目の当たりにした後、兄妹たちは自分を捨てた母親を求めて駅におりたちます。愛することは「愛したかったから」なんて理由では片付けてはいけないのではないか、と感じさせられました。
文庫OFF
兄妹を取り巻く、様様…
兄妹を取り巻く、様様な人間関係のなか、”不可思議な因縁”により、夏彦が新たな人生を歩み出そうと決心した時、二人は母と再会するために「鎧」駅に降り立ちます。鎧駅の寂しい雰囲気とは対照的に、それぞれの人生に拠り所を求めて、力強く生きようとする兄妹に感銘を受けます。
文庫OFF
日常の分厚さに少し疲…
日常の分厚さに少し疲れて生きることにおっくうになってしまった時にお勧めの作品かもしれません。
文庫OFF
妹の不倫相手がかっこ…
妹の不倫相手がかっこよすぎる。お互いが踏み込めないでいる状況は理解できるが、綺麗過ぎるのではないかと少々違和感が残った。
文庫OFF
この本を読んだのは20年くらい前で、読んだ後に鎧駅に行った。それだけでも人生に何らか影響を与えてくれた本だと言うこと。あとは宮本輝の後書が良かったという印象。
Posted by
25年以上前に青が散るを読んで以来の宮本輝作品。COVID-19で図書館が2ヶ月閉鎖となり、読む本がなくなったので、妻の蔵書から取り出して読んだ。 時代はバブルの真っ只中の設定なので、今の時代感覚とは合わないものの、シュレーン財団を巡るドラマティックな因縁は、読み応えがありました...
25年以上前に青が散るを読んで以来の宮本輝作品。COVID-19で図書館が2ヶ月閉鎖となり、読む本がなくなったので、妻の蔵書から取り出して読んだ。 時代はバブルの真っ只中の設定なので、今の時代感覚とは合わないものの、シュレーン財団を巡るドラマティックな因縁は、読み応えがありました。
Posted by
あらすじ 青春との訣別の時。2人は自らの生の証しを求め、母の面影へと通じる「海岸列車」に乗る-生きることの意味を静かに問いかける最新長編。
Posted by
図書館で。 久々に宮本輝さんの本を読みました。この作品の頃は携帯電話なかったんだなあ…としみじみ思いました。 という訳で戸倉さんとかおりさんが一線越えてしまったらつまらないなあと不安に思いながら読んでいたのですが踏みとどまってくれて何よりです。確かに最近のお話は不倫とか未婚の母...
図書館で。 久々に宮本輝さんの本を読みました。この作品の頃は携帯電話なかったんだなあ…としみじみ思いました。 という訳で戸倉さんとかおりさんが一線越えてしまったらつまらないなあと不安に思いながら読んでいたのですが踏みとどまってくれて何よりです。確かに最近のお話は不倫とか未婚の母とか軽々しく設定として使いすぎだなあと思っていたので古いと言われようが良かったな、と思います。そして確かに女性側にメリットが殆ど無いんですよね…。 人生の転換期に自分がどういう行動をとるか。この本の登場人物たちのようにドラマティックではないだろうけれどもきっとそういう瞬間は誰にでも起こるものだと思う。その際、私利私欲と戦い、悪徳を憎むことが出来るのか。金儲け主義に走らないか。(まあ金儲けなんてそんな簡単に出来るものではないでしょうけれども) 面白かったです。
Posted by
本当に読みやすかった。いい具合で先が気になってどんどんページをめくっていったので、すぐに読み終わってしまった。1992年と22年も昔に書かれているのに色あせていなかった。 父を亡くし、母は男を作って出て行ってしまった。兄とともに父の兄の元で生活をする。叔父がなくなり主人公のかお...
本当に読みやすかった。いい具合で先が気になってどんどんページをめくっていったので、すぐに読み終わってしまった。1992年と22年も昔に書かれているのに色あせていなかった。 父を亡くし、母は男を作って出て行ってしまった。兄とともに父の兄の元で生活をする。叔父がなくなり主人公のかおりは25歳の若さで伯父の後を継いで社長になる。兄は10歳以上年上の女性の元でヒモのような生活を送る。社長として頑張るかおりと生活を一変させる兄のお話。
Posted by
やはり女性を描くのがうまい。 両親が離婚し、どちらにも引き取られず叔父に育てられた兄妹。 叔父の死によってそれぞれが経験した出来事によって生き方を変えていく。共通の知り合いたちがまた魅力的で兄妹に良い影響を与えている。
Posted by
- 1
- 2