フィアー の商品レビュー
はじめてキンドルで読んだ本で残り95%になってたのでもう少しあるのかなと思ってたらそこで終わったというのも手伝って、衝撃の結末だった。この小説の肝は結末よりもそこへたどりつくまでの過程そのもので前半部はつげ義春「ねじ式」のように、中半部からは「ローズマリーの赤ちゃん」のような恐怖...
はじめてキンドルで読んだ本で残り95%になってたのでもう少しあるのかなと思ってたらそこで終わったというのも手伝って、衝撃の結末だった。この小説の肝は結末よりもそこへたどりつくまでの過程そのもので前半部はつげ義春「ねじ式」のように、中半部からは「ローズマリーの赤ちゃん」のような恐怖というよりは恐怖直前の不安が延々と続き、早く冷めてほしい夢のようなただならぬ雰囲気に溢れている。アマゾンのレビューで「アシッド・トリップ」という評している人がいて、それも言いえて妙(笑)。誉めことばとしてではなかったけどアシッド・トリップのような物語を紡ぐことは非常に難しい、というわけで私はこの作品を評価する。
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恐怖小説の原点です。 使い古されたというか、定番のオチに関わらず、そこまでのもっていきかたがオチをよませず、主人公が狂っていく様は悪夢でしかないように見えて、最後の最後ですべてが理解できるという部分は本当にクールです。 特に中盤の悪夢の描写がだらだらとしていて難解にも関わらず、読...
恐怖小説の原点です。 使い古されたというか、定番のオチに関わらず、そこまでのもっていきかたがオチをよませず、主人公が狂っていく様は悪夢でしかないように見えて、最後の最後ですべてが理解できるという部分は本当にクールです。 特に中盤の悪夢の描写がだらだらとしていて難解にも関わらず、読者をまったく飽きさせないのがすごいです。
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ときどき気になり、何回も読み返してしまう、小説です。 他にも何冊かの小説を書いている作家だと思うので、近いうちに著作を探して読みたいと思います。 ホラー小説というジャンルを超えて、名作のような気がします。 静かな怖さ、というような。いい小説だなあーと思います。
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