麦屋町昼下がり の商品レビュー
好短編集
麦屋町昼下がり、三ノ丸広場下城どき、山姥橋夜五ツ、榎屋敷宵の春月 武家物好短編集。みな剣客。 四篇全て見事な出来。円熟の筆。
いけだ
これぞ男の決闘が読め…
これぞ男の決闘が読めます。周囲の野次馬と己の葛藤。物語に引き込まれる事でしょう。
文庫OFF
男の闘いを描いた作品…
男の闘いを描いた作品はじめ、4編の物語が収録。時代小説の楽しさが味わえる。
文庫OFF
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藤沢周平が描く人々は青い炎だな、と思う。 静かに構えているのに熱い。 女性たちがしたたかで寡黙ながら強いのもいい。 剣でのやり取りの描写がかっこよくて、剣術をやってみようかとそそられる気持ちになります。 茂登さんの怪力がもっと陽の目を見るかと思った。 清々しい女性と陰湿な女性の描写の書き分けがすごいな。
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ふれあい文庫で借りた 対岸にひろがる田圃のあちこちには、田起こしに かかっている人影が見えて、緩慢に動くその人影の向こう、村がある小丘の麓あたりは白く霞んでいた
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藤沢周平「麦屋町昼下がり」、1992.3発行、4話。短編ながらキレのある起承転結。4話とも味わい深いです。満江、茂登、瑞江、田鶴と静かで控えめながら芯の強い女性4人を見事に描いた作品。茂登は怪力で脇差使い、田鶴は小太刀の名手です。
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中篇集という事で短編集よりも読み応え抜群! 大きな展開はないが知らず知らずの内に物語に引き込まれていく。 特にラストの部分(決闘シーン等)が恐ろしいぐらいに淡々と終えるのも藤沢作品の特徴でもあり好きなところ。 兎に角文章が奇麗なので読んでて心地が良い。 長編を読んだ位の読み応えの...
中篇集という事で短編集よりも読み応え抜群! 大きな展開はないが知らず知らずの内に物語に引き込まれていく。 特にラストの部分(決闘シーン等)が恐ろしいぐらいに淡々と終えるのも藤沢作品の特徴でもあり好きなところ。 兎に角文章が奇麗なので読んでて心地が良い。 長編を読んだ位の読み応えのある作品。
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武家ものに分類される中編4作。 「真昼の決闘」の西部劇を思わせる表題作を始め、何れも昭和62年から64年1月にかけての、著者の円熟期の味わい深い作品。 なかでも『榎屋敷の春月』は、女性が主人公を務め、読後感も爽快で印象深い。 折に触れて、再読したくなる作品ばかりである。
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たまに読むと時代劇というのはやっぱり良いよねぇ。なんで時代小説は味わい深いのに、テレビドラマになるとやたらと杓子定規になってしまうのだろうか。暴れん坊将軍とかさぁ。って思ったら10年前に終わってたわ。水戸黄門もか。いやはや。 言うても小説の世界でも勧善懲悪には変わらないんだけど...
たまに読むと時代劇というのはやっぱり良いよねぇ。なんで時代小説は味わい深いのに、テレビドラマになるとやたらと杓子定規になってしまうのだろうか。暴れん坊将軍とかさぁ。って思ったら10年前に終わってたわ。水戸黄門もか。いやはや。 言うても小説の世界でも勧善懲悪には変わらないんだけどもね、なんか世の中そんな単純じゃないよなぁ、分かる分かる感がテレビより上というか。でも単純じゃないけど最後はやっぱり正義が勝つよ、ってところが良いねぇ、ってなる。 あれ、これって昔オヤジが暴れん坊将軍見てたのと一緒じゃねーか!やばいな。 後は概ね江戸時代は亭主関白状態なので、それも含めて昔を懐かしむというか、イイナーって思うのかな。しかしそう考えるとこれは女性団体から苦情殺到ですよ。
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相も変わらず味わい深い。じわりじわりと響いてくるこの感じが藤沢作品だな。短編も好きだが、このぐらいボリュームのある中編も読み応えがあって良い。ずっと読んでいたいぐらいだ。
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