いのちの女たちへ の商品レビュー
猛烈に読みにくい、まさに「とり乱し」文体(ちなみに、私の手許にあるのは昔の文庫(多分、絶版)だけれど、単行本は今もあるよう)。内容は「今ここにいる(そして、うんうん唸って痛みに喘いでいる、ぐらぐらと揺れている)<私>」に向かってまっしぐら!というもの。ふはーっと吐息を漏らしつつ、...
猛烈に読みにくい、まさに「とり乱し」文体(ちなみに、私の手許にあるのは昔の文庫(多分、絶版)だけれど、単行本は今もあるよう)。内容は「今ここにいる(そして、うんうん唸って痛みに喘いでいる、ぐらぐらと揺れている)<私>」に向かってまっしぐら!というもの。ふはーっと吐息を漏らしつつ、頷きもし、元気にもなる一冊。ひどくめげている時はエネルギーに負けるけれど、エネルギーをちょっとチャージしたい時に、何度となく手に取ってしまう。久しぶりに完読・再読。「わかってもらおうと思うは乞食の心」なんていうエッセイだけでも、ニヤリとしつつ、焦りつつ、頷いてしまう。厚化粧も媚びなら、素顔も媚び――って、すごーく判る気がしてしまう。「女」としての<私>に泥まみれに拘泥しながら、他者と向き合おうとする姿勢と威勢のよさは、やっぱりリブの(なにより筆者の)魅力なのだなーと感動させられる。
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