ゴドーは待たれながら の商品レビュー
タイトルからも察しの通り、サミュエル・ベケットの「ゴドーを待ちながら」のパロディ。待たせているゴドーの視点から描かれています。誰を待たせているのか、いつどこで待たせているのか、やはり明らかにされません。そういう意味での閉塞感というか終末観は原作と同様ですが、原作の登場人物が二人な...
タイトルからも察しの通り、サミュエル・ベケットの「ゴドーを待ちながら」のパロディ。待たせているゴドーの視点から描かれています。誰を待たせているのか、いつどこで待たせているのか、やはり明らかにされません。そういう意味での閉塞感というか終末観は原作と同様ですが、原作の登場人物が二人なのに対して、こちらは一人芝居なので、反復による執拗さは原作以上かもしれません。
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待つ方も待たれる方も同質の受苦性がある。これはもはや人間にとって意思はあるのかという問題だ。自由意志はあるのか。
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ベケットの『待ちながら』を読んでどうしても読みたくなり、絶版のところを探し回ってやっと手に入れた本。期待以上に『待ちながら』とリンクしていて面白かった。待たれていながら待っているゴドー。逆転裁判の脚本家って人は『待ちながら』ではなくこっちを読んでいたのかもと思ってみたり。
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