惑星P-13の秘密 の商品レビュー
奇譚小説。いろいろな…
奇譚小説。いろいろな書物を著者が文学にしてしまった!!
文庫OFF
博物誌のようにあらゆるジャンルの文学的断片がこれでもかと詰まっている一冊。頭から順に読もうが適当なページを開いて読み飛ばそうが、読者が浴びる虚構のマジックの度合いに変化はない。縦横無尽に展開されまさに奇書、本当に「小説」と呼んでいいのか疑いたくもなるトンデモなその世界に浸れないと...
博物誌のようにあらゆるジャンルの文学的断片がこれでもかと詰まっている一冊。頭から順に読もうが適当なページを開いて読み飛ばそうが、読者が浴びる虚構のマジックの度合いに変化はない。縦横無尽に展開されまさに奇書、本当に「小説」と呼んでいいのか疑いたくもなるトンデモなその世界に浸れないと読了は難しいかも。だが是非とも万人、特に若年層に読んでもらいたい本。作者は1990年発行のこの作品以降、1997年『ゴーストバスターズ』まで小説の発表はなかったようだが、これだけ執筆に時間がかかりそうで、自らの想像力を言語化(しかも数多のジャンル・形式で)し切った作品の後では無理もないと考えられる。
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高校時代に友人から借りて読んで衝撃を受けて以来、個人的に最強の本です。 めちゃくちゃ好きで、ボロボロになるまで何回も再読してます。 どの断片(焚き付け)も味わい深くて想像力ががっつり焚き付けられます。 好きな焚き付けは ・アダキアからの手紙・抄 ・世界の遊園地・改訂三十九版 ...
高校時代に友人から借りて読んで衝撃を受けて以来、個人的に最強の本です。 めちゃくちゃ好きで、ボロボロになるまで何回も再読してます。 どの断片(焚き付け)も味わい深くて想像力ががっつり焚き付けられます。 好きな焚き付けは ・アダキアからの手紙・抄 ・世界の遊園地・改訂三十九版 ・ヴァーミリオン版世界文学全集カタログ」の中の「惑星P-13の秘密」(表題作。4pしかないけど) ちなみに友人は、 「めちゃくちゃつまんねえ本見つけたから」と言って貸してくれました。
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図書館をぶらぶらしているような気持ちになる。空間がねじ曲がるというか、数多の世界?の存在可能性に、高する。ただの文字なのに。
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入手方法:忘れました。定価でなかったことだけは確かです。 ことばというものの持つ可能性/危険性をとことんまで突き詰めた作品です。 ことばがごく短時間で変容する可能性、ことばが存在しない可能性。 今のことばの存在が含むさまざまな要素の組み合わせは、ほとんど奇跡なのです。 パロディ...
入手方法:忘れました。定価でなかったことだけは確かです。 ことばというものの持つ可能性/危険性をとことんまで突き詰めた作品です。 ことばがごく短時間で変容する可能性、ことばが存在しない可能性。 今のことばの存在が含むさまざまな要素の組み合わせは、ほとんど奇跡なのです。 パロディが大きな役割を果たすことの多い高橋源一郎作品ですが、これはパスティーシュの色合いも強いかと思います。
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