あじさい前線 の商品レビュー
離婚直後に、ふと思い…
離婚直後に、ふと思い出した古いあじさいの絵。あの花の絵を贈った男たち、私の青春を通過していった8人の男たち…雨の長崎から角館へ、あじさいの開花を追いかけるように、朝子の旅が始まる。
文庫OFF
朝子(ともこ)の過去の男をめぐる旅 ページ数は220ページなのですがとても長い旅でした 20年ぶりくらいだけど手紙で呼び出したら会いに 来てくれる男たちとのふれあい まぁいろんな男がいるものです
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
長崎舞台の話か?と思って買ってみたけど主人公も男にも魅力がない、お互いなぜ惹かれていたのかぜんぜん理解できない。しょうもない女が近くにいた男たちをなんとか理由つけて無理やり思い返したような。そんなんしたらきりないわ。 過去の男を訪ねて全国を旅するというのはやってみたいと思ったけど。トーキョー離れる時近い事をしたけど。
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日焼けした古い文庫の表紙に描かれた紫陽花の絵。自らの離婚を機に、女が若い頃に関わった八人の男たちを順に訪ねていくのは、紫陽花の咲く頃だった。女性はこんな風に過去を追うものか、しょせん女性心理を読めぬ男性作家の筆かと興ざめしかけたが、それをまるで見透かすほろ苦い展開に引き込まれた。...
日焼けした古い文庫の表紙に描かれた紫陽花の絵。自らの離婚を機に、女が若い頃に関わった八人の男たちを順に訪ねていくのは、紫陽花の咲く頃だった。女性はこんな風に過去を追うものか、しょせん女性心理を読めぬ男性作家の筆かと興ざめしかけたが、それをまるで見透かすほろ苦い展開に引き込まれた。埃をかぶった古いパズルのピースは、昔の輝きを留めずただ色褪せたまま時の流れを痛感させるだけ。同じく今あるピースも遡った時間には馴染めない。思い出と言い訳を混同して、空虚を愛と弁解する、そんな狡さを見過ごさず柔らかくいなす著者の懐。
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