ぼくの・稲荷山戦記 の商品レビュー
ハードカバー版あります。『平成狸合戦ぽんぽこ』の狐版。 主人公の少年が女性の裸にドギマギする様子が妙に生々しくて嫌悪感を持ったことを覚えています。たしか小学校中学年のとき。 2004年、高松塚古墳の「白虎」の壁画が劣化していると報道されたときに、今作のおかげで時事ネタが頭に入...
ハードカバー版あります。『平成狸合戦ぽんぽこ』の狐版。 主人公の少年が女性の裸にドギマギする様子が妙に生々しくて嫌悪感を持ったことを覚えています。たしか小学校中学年のとき。 2004年、高松塚古墳の「白虎」の壁画が劣化していると報道されたときに、今作のおかげで時事ネタが頭に入りやすかったことを覚えています。 おかげで鮮やかに色づいた古墳の光景をちゃんと幻視できた、思い出。
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もう一度あのハードカバーの本が読みたい!と県立から取り寄せてもらいました(笑。 古墳を守る為にキツネ・ヒト同盟ができ、工事業者vs守る会が戦う!! 巫女に選ばれた少年と狐のファンタジー物語です。 ハードカバー万歳!やっぱりハードカバーが良いです!! 2012/00/00
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2016_015【読了メモ】(160204 0:12)たつみや章、絵 林静一『ぼくの・稲荷山戦記』/講談社/ 1992 Jul 23th/高校以来の再読
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あっそういえば!と読んでみた。 やっぱりこの作者さんは面白いなぁと。 ファンタジーなのに現実らしく、読みやすい。 種類の保存とか、長い歴史の中ではあまり意味のないことかもしれなくて、人の存在も言わんやで、そのことについて考えるのが人間だけというのがまた面白いと常々思ったりして...
あっそういえば!と読んでみた。 やっぱりこの作者さんは面白いなぁと。 ファンタジーなのに現実らしく、読みやすい。 種類の保存とか、長い歴史の中ではあまり意味のないことかもしれなくて、人の存在も言わんやで、そのことについて考えるのが人間だけというのがまた面白いと常々思ったりしてる。みたいなとこをまた思い出したようなお話。 植物は二酸化炭素でいっぱいだった地球を酸素いっぱいに変えてしまったそもそもの原因?なので、強いとは思うけれど、その強さに甘えててはダメよねーと。何しろ人間の死活問題なのだしね。
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負ける姿を見ろ、っていう鴻沼さん 若い君に期待しつつ、彼は覚悟を決めた大人だ。子供からも、大人からもかっこいいと思ってもらえる大人だ。 少しずつ変化していく自然を食い止めるには、熱意だけではだめなのだ 初音のように身を捨ててもだめ、になるまえに、手をいれ続けることしかできない 姫...
負ける姿を見ろ、っていう鴻沼さん 若い君に期待しつつ、彼は覚悟を決めた大人だ。子供からも、大人からもかっこいいと思ってもらえる大人だ。 少しずつ変化していく自然を食い止めるには、熱意だけではだめなのだ 初音のように身を捨ててもだめ、になるまえに、手をいれ続けることしかできない 姫だったおかあさんのことを我慢できるマモルは尊い
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中学生の時に読んだ本。守山さんがカッコよすぎて夢中でした。後半ボロボロ泣いたような。いま読んだらどう思うのかな?
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小学生の頃初めて読んだときは、ひたすら守山さんがかっこよかった。今読み返すと全体で訴えかけてくるテーマがとても重く感じる。
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小学生の時に読んで、自然に宿る命、力に気付かせてもらい、命の廻りに感動したお話。 年月を重ねて読んでみたら、「あー、そうだったー・・・」って、昔の純粋な気付きを振り返れた。 侮りがたし、児童文学。
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児童書。このような本を読むと、「絶滅」を食い止めることが本当に良いことかいつも考えさせられる。恐竜、マンモスや亀のロンサムジョージも人間の好むと好まざると、結局、現在は地球上からいなくなったけど、これらを守るために他の何かが犠牲になってたかもしれない。それに、恐竜やマンモスは爬虫...
児童書。このような本を読むと、「絶滅」を食い止めることが本当に良いことかいつも考えさせられる。恐竜、マンモスや亀のロンサムジョージも人間の好むと好まざると、結局、現在は地球上からいなくなったけど、これらを守るために他の何かが犠牲になってたかもしれない。それに、恐竜やマンモスは爬虫類やゾウといった、今は別の形に進化してると考えることもできるし、以後、また同様の生物が地球に現れないとも限らない。なーんて。 あと、関係ないけど、著者たつみや 章は男性ではありません。
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レジャー開発が決まった山を守るため、神の使いの狐の化身とともに中学生男子の主人公が奮闘する物語。山には古墳があり、学術的に見る視線があり、レジャー開発という企業的視線があり、神がおわす自然を守りたいという視線があり、多角的に描いているのが印象的です。人を自然に反する悪と一元的に示...
レジャー開発が決まった山を守るため、神の使いの狐の化身とともに中学生男子の主人公が奮闘する物語。山には古墳があり、学術的に見る視線があり、レジャー開発という企業的視線があり、神がおわす自然を守りたいという視線があり、多角的に描いているのが印象的です。人を自然に反する悪と一元的に示すのでなく、人の営みも自然に内包されるものであるということが表されているのもいいなと思いました。 また古墳に関する部分で考古学的アプローチが示されているのも興味深く読み、これを中学生の時に読めば、色々な物事の見方があるんだということの題材になるのかも。20年前に書かれた作品ですが、そのテーマは今の原発問題にも通じるものもあります。即興的な解決策なんてないというのも、そうなのかも。
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