風みたいな、ぼくの生命 の商品レビュー

ジルベルトディメンスタイン【著】,神崎牧子【訳】

2013/08/26

ブラジルの貧困と暴力に苦しむ子供たちを取材した本
知ったからには、何か出来ればと考える
国土とか資源とかよりも、人が一番大切だと、この国に来て改めて感じさせられる

食糧の輸出をしているのに、飢餓に苦しむ子供がいる矛盾
インフラも電力もあるのに、基礎教育を受けられない子供がいる矛盾
政治の大切さを考えさせられる

ぼくの命なんて、風みたいなもんさ。ふぃっと消えちゃうんだ。止めようったって、どうしようもない

2009/10/04

だからと言って、自分に何が出来るのか？　そう問れると、言葉に詰まるしかありません。
ですが、こういった状況に置かれている人達が居る現実。自分の無力感のみがでてきてしまった作品です。
そんな中でも、この状況を変えようとして実際に活動して下さっている人々が居るのも事実。そしてそういった現実を自分という一人の人間が知ることが出来た事に感謝を。
物乞い、そして売春（男女かからずです）、スリ。リスクを理解し、それでも、そうするほか生きていく術が無いなら……。
世間からは軽蔑の目で見られるかも知れないけれど、それが生きる糧なのだから……