クオレ 愛の学校(上) の商品レビュー
どんなにいい話がたくさんあっても、主人公は褒められない。 叱られこそすれ、褒められない。 自らが褒められることは書かない。 そこがすごく気になる。
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そこにあるのは祖国と子どもへの愛。 断片的にしか知らないので、一度通読しようと思った。少年の日常を綴ったノートであり、そこに学校でされたお話や父母からの教示が挿入されていることで、『君たちはどう生きるか』に似た印象を感じる。確かに、教育的な目的で書かれた物語かもしれない。読んでいるうちにクラスメイトそれぞれのキャラクターがわかってきて、贔屓の子が出てくると、どうなるのかな、とわくわくして読んだ。
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1886年作、著者のアミーチスが小学生の息子の日記をもとに書いたもの。主人公は筆者でもあるエンリーコという四年生の少年である。上巻では十月から二月まで、ほかに身内のないベルボーニ先生がいる。先生は「パドバの少年愛国者」「ロンバルディアの少年監視兵」、「フィレンツェの少年筆耕」「サルディーニャの少年鼓手」「ちゃんの看護人」など、「毎月のお話」をしてくれる。このうちの一つが「母を訪ねて三千里」である。エンリーコのクラスメイトは、たくましいガルローネ、薪屋の息子で忙しく働くコレッティ、クラス一番で紳士のデロッシ、デロッシに嫉妬するボティーニ、ひょっとこ顔が得意な左官屋くん(かれの父も同じ学校の夜学に通う)、雪玉をおじいさんにぶつけて目をつぶしてしまう商売好きのガロッフィー、がんばりやのスタルディ、冷笑癖があり乱暴で放校になるフランティ、飲んだくれの父になぐられながらも勉強しているプレコッシなど、それぞれの事情を抱えた子どもたちクラスに通ってきている。この時代のイタリアは近代国家として出発したばかりで、学校もさまざまな年齢の子どもが、一つのクラスにあつまっていた。平等や自由の重みを子どもなりにも感じている。かれらの間にも友愛とか、軽蔑とか、嫉妬とか人間らしい感情がうずまいていて、子どもは人間の根本なんだなと思う。ときおり挿入される父母の手紙も心をうつものがある。
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図書館で借りた。 名前は昔から知ってるんだけど、内容を知らない本の内の一冊。 イタリアの学校を舞台とした童話?説話集でした。 当時のイタリアの人々が持ってた愛国心とか道徳心を 垣間見ることができた気がします。
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