中東の不死鳥アラファト の商品レビュー
パレスチナでガンジーやマンデラの如き高い精神性をもった政治指導者は出てこないのかと思いこの本を読んだ。イスラエル(右派)の領土に対する強硬姿勢、PLOを資金的に支えている中東諸国それぞれの思惑、色々な宗教、宗派、民族、氏族が複雑に絡み合い、一人の指導者の下で平和を実現するのは難し...
パレスチナでガンジーやマンデラの如き高い精神性をもった政治指導者は出てこないのかと思いこの本を読んだ。イスラエル(右派)の領土に対する強硬姿勢、PLOを資金的に支えている中東諸国それぞれの思惑、色々な宗教、宗派、民族、氏族が複雑に絡み合い、一人の指導者の下で平和を実現するのは難しいのかもしれない。その中でアラファトの未完の努力は惜しまれる。この本はアラファトの育った環境や頭角をあらわして行く様についてはよく書かれており大変参考になったが、後半の平和交渉も部分になると叙述がイスラエル米国よりになり内容に深みが乏しくなった(パレスチナの過激派に愛想を尽かしている)。パレスチナに民主国家が形成されれば中東全体の民主化も進むと思われたが、逆に中東が民主化しないとパレスチナイスラエルの紛争は解決しないのかもしれない気がした。翻訳は下手である。
Posted by
- 1