国家機密(下) の商品レビュー

ピータードリスコル【著】,吉野壮児【訳】

2013/03/31

上巻を読み終わった段階でタイトルの国家機密がなんであるのかについての謎解きの結果は、概ね読者が知るところとなる。下巻の興味は、この話がどのように収束していくのかという関心に尽きる。次期国務大臣候補ユージン・ベールの第二次大戦時の行動が、パーカー大佐の日記を読み解くうちに分かってきた。彼は何者なのか？その秘密の露見を葬り去らんとする勢力との死闘。大団円まで読書を飽きさせない。

2009/10/04

口径9ミリの重い弾を食らった衝撃で、イーグラウアーはうしろへ跳ね飛ばされ、ハードボード塀にたたきつけられた。少しの間、殺し屋の顔をじっと見ている。口からは血がぶくぶくと流れ出し始めた。第2次世界大戦のギリシャで起きた、ある「恥ずべき事件」が、今再び姿を現した。恐怖の長編スパイ小説。