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血を求めてさ迷う妖魔たち の商品レビュー

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2020/05/03

1992年にグリーンアロー出版社からグリーンアローブックスとして刊行された、フリージャーナリスト・室生忠氏による怪談集の第三作。 前作『恐怖と怪奇の幽霊体験』同様、おどろおどろしい挿絵が昭和の怪談集のような体裁で、前作同様に、前々作のような図や表は無し。 前々作、前作同様、週刊...

1992年にグリーンアロー出版社からグリーンアローブックスとして刊行された、フリージャーナリスト・室生忠氏による怪談集の第三作。 前作『恐怖と怪奇の幽霊体験』同様、おどろおどろしい挿絵が昭和の怪談集のような体裁で、前作同様に、前々作のような図や表は無し。 前々作、前作同様、週刊誌類に掲載された怪談を集めた構成。 前々作では、「街区空間」「都市生活空間」「医療空間」「歴史生活空間」、前作では、「交通機能空間」とまとめられた記事でしたが、今作では、「居住機能空間」として、家で起こる怪談を集めています。 第一章は「幽霊屋敷・怪奇マンションの異常現象」で、その多くは所謂「曰わく付き物件」の怪談集。 なかなかいい雰囲気で始まります。 第二章は「寝室に起きる怪奇現象」、第三章は「家のあちこちに起きる怪奇現象」。 体験者の気のせいではないか、というような、ちょっと不思議な体験、というものが多くなります。怪奇現象が起きる場所毎に話をまとめると、何となく似たような話が続いてしまいますね。そのせいか、インパクトに欠ける話が続くような感じになります。 フリージャーナリストらしさを発揮しなければいけない、巻末の論評が、今作では、何故が詩的になってしまいました。残念。

Posted byブクログ