天の歌 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
都はるみに詳しいわけではないから、どこが伝記でどこが小説なのかはわからない。 けれど一旦歌に、音楽に憑りつかれた人は、普通の生活をおくることはできないのだなあと思った。 音楽に憑りつかれたのは都はるみというよりも、彼女の母。 小説というよりも演歌の熱を感じるような文体で書かれる、今なら虐待と言われてしまうくらい激しい感情を春美にぶつける母。 京都の西陣で機織りをしながらはるみとその弟妹、5人の子どもを育てる。夫は遊び人。 こんなはずではなかった。いっそ家族を捨てて旅回りの浪曲師にでもなろうか。 そう思いながら、その想いを春美にぶつけながら母は、子どもたちに歌(浪曲とか歌謡曲)を教える。 都はるみを作ったのはもちろん本人の努力だろう。 しかし、春美と母、母と父。 愛情と憎悪が交錯する家庭で一家団らんも知らない少女は、歌を歌うことしかできなかった。 歌を好きなのか、本当は嫌いなのかもわからないまま。 都はるみは一度歌手を引退している。 小説はそこで終わっているが、実際は数年後に芸能界に復帰している。 思いつきで引退したわけではない。相当悩んだ果てに覚悟を決めて引退をしたはずだ。 それでも復帰した。 そう思うとSMAPの解散だって…。
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読み終えて「都はるみ」の大阪しぐれとアンコ椿は恋の花を無性に聞きたくなってYou tubeでさようなら都はるみコンサート・TBSで放送された#4~#16をえんえんと観てしまった。。36歳の都はるみは輝いていた、小説の描写を思い浮かべながら見ると格別。彼女がマイクを持ち何を感じなが...
読み終えて「都はるみ」の大阪しぐれとアンコ椿は恋の花を無性に聞きたくなってYou tubeでさようなら都はるみコンサート・TBSで放送された#4~#16をえんえんと観てしまった。。36歳の都はるみは輝いていた、小説の描写を思い浮かべながら見ると格別。彼女がマイクを持ち何を感じながら歌っていたのか、中上健次がペンを持ち応える。おもしろかった・・・じんときました。
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期待が大きいからかもしれないけれど 都はるみに入れ込んでいるのだな、程度の読後感だった。 2002年7月7日読了
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