がん病棟 周章狼狽記 の商品レビュー
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http://www.my-cancer.net/cafe/book/bs_042.html 著者は1937年生まれのフリーライター。放送作家として活躍していた著者が肺がんと診断され、国立がんセンターに入院、手術を受けて二か月後に退院するまでを克明に記録した本。自身の治療はもちろん、同時期に入院していた同名の“たいらまさお”さんや、大木さん、山口さんといった患者さんたちの描写が細かくて、さすがプロと感心させられる。1989年というひと昔の国立がんセンターが舞台だが、当時を記録する文献として保存したい。国立がんセンターの食事がおいしいのは、書かれているように目の前に築地があるせいか?著者はご本人が言うように“神経過敏”なところがあり、入院当初は顔に出来たホクロをメラノーマ(悪性黒色腫)ではないかと心配していた。
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