ゴジラとヤマトとぼくらの民主主義 の商品レビュー
宇宙戦艦ヤマトの特攻賛美 漫画『沈黙の艦隊』の超大型ミサイル原潜ヤマトが国連下、核ミサイルを独占し世界が核廃絶するという戦後民主主義の究極の幻想をあざ笑う。つまり彼等は絶対権力に憧れ、自分が持てば世界は平和だとスターリン、毛沢東、ポルポト同様の傲慢なのだ。「国家権力絶対に反対する...
宇宙戦艦ヤマトの特攻賛美 漫画『沈黙の艦隊』の超大型ミサイル原潜ヤマトが国連下、核ミサイルを独占し世界が核廃絶するという戦後民主主義の究極の幻想をあざ笑う。つまり彼等は絶対権力に憧れ、自分が持てば世界は平和だとスターリン、毛沢東、ポルポト同様の傲慢なのだ。「国家権力絶対に反対する」?そうなれば大量破壊兵器がアルカイダレベルにまで拡散するが。 宮崎駿『ナウシカ』もヒューマニズムとかyんきょう環境保護が両立するとの性善説幻想。非人間までヒューマニズム対象か。
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「ひがみ(自分は不当に扱われている)」と「甘え(誰かが助けてくれる)」が戦後民主主義(政府や武力なしでも、正しいことを強く願えば、助けがあり、秩序は維持される)の二大特徴である。それに骨がらみのクリエーターが作るアニメ・特撮は、ひがみと甘えの塊で、海外ならまともな大人は見向きもし...
「ひがみ(自分は不当に扱われている)」と「甘え(誰かが助けてくれる)」が戦後民主主義(政府や武力なしでも、正しいことを強く願えば、助けがあり、秩序は維持される)の二大特徴である。それに骨がらみのクリエーターが作るアニメ・特撮は、ひがみと甘えの塊で、海外ならまともな大人は見向きもしないが、日本に限っては大人にも親和性がある。国家が自分たちへの奉仕することのみ要求していると、ファシズムに至るというのは、現在の文科省と大学の関係のようだ。補助金のために学問の自由はきわめて制限され、文科省はきわめて独裁的である。
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サブカルに隠れた戦後民主主義の偽善性を暴くというのは判るが、「おもひでぽろぽろ」の最後を見て、映画館でスクリーンにポップコーンを投げたくなったというのは、ちとナイーブに過ぎるか。ウルトラマンの脚本家金城哲夫の生に、戦後の言語空間の歪を見るという章は読み応えあり。
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98 アニメや特撮映画の作家たちをイデオロギーの見地から痛烈に批判。力の入った評論。「諸君!」掲載。
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