ドキュメント 日米「特許侵害」 の商品レビュー

斎藤吉見【著】

2014/11/13

あのアップルを独占禁止法違反と特許権侵害で訴えたサプライヤーがいる。その会社は島野製作所という売上高数十億円規模の中小企業だ。電源アダプタのコネクタ部分などに利用される「ポコピン」というピンを製造している。果たして、あの巨人に対してどう戦いを挑んでいくのか。果たして勝算はあるのか気になるところだ。

　かつて、フィリップスという電気カミソリや電動歯ブラシなどで有名なヨーロッパの大企業相手に戦いを挑んだ中小企業があった。その名は泉精器。スリー・ヘッド・ロータリー・シェーバー(泉では三つ目小僧と言っていたようだ)を巡ってフィリップスからアメリカにおいて特許権侵害で訴えられた。

　それに対して、泉精器はヘンリー・幸田という当時、カリフォルニアの法律事務所で特許に強い弁護士に訴訟の依頼をした。その後、いろいろあったが泉側の勝訴で終わった。

　グローパル企業を相手に戦うとなると手間暇がかかり覚悟も必要となるが、ただ納得できない点をなあなあで済まそうとするとひどい目に合うので、牙を見せる時はきちんと見せて戦うことが必要だと言う例になる。

アップル対島野に関する記事

http://diamond.jp/articles/-/61107

http://bylines.news.yahoo.co.jp/kuriharakiyoshi/20141026-00040276/

泉精器について

http://www.izumi-products.co.jp/

ヘンリー幸田

http://henrykoda.com/