オスカー・ワイルドの短篇小説 の商品レビュー

梅津義宣【著】

2010/06/07

　オスカー・ワイルド。『ドリアン・グレイの肖像』『獄中記』、また童話としてよく知られる『幸福の王子』を書いた人物である。
　彼の繊細で簡素で、随所にちりばめられた韻についての解説とともに、さらりと原文と訳文が掲載されている。
（全文が載っているわけではない。また、おもにシニカルな作品が掲載されている。屋敷に住み続け人々を脅かしてきた幽霊が今回引っ越してきた住民にこてんぱんにのされる、とか、占い師に「殺人をおこなわないと幸せになれない」という話をされてどうしようか悩む、とか）