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世紀末 地球市民革命 の商品レビュー

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2013/08/16

旧ソ連の崩壊時の市民の盛り上がり、バルト3国の独立時のエストニアでの市民の動き、緑派に手を伸ばすためのイタリア共産党の左翼民主党への変換、フランスのカルチェラタン世代による社会党政権誕生まで、その他チェコ、東ドイツなどそれぞれの国において「1968年」を経験した世代が一定の役割を...

旧ソ連の崩壊時の市民の盛り上がり、バルト3国の独立時のエストニアでの市民の動き、緑派に手を伸ばすためのイタリア共産党の左翼民主党への変換、フランスのカルチェラタン世代による社会党政権誕生まで、その他チェコ、東ドイツなどそれぞれの国において「1968年」を経験した世代が一定の役割を果たした!しかし、米国においては「1968年世代」は湾岸戦争開始時の「1990年世代」というべきと。著者は20世紀末の各国における市民運動の盛り上がりのプラスとマイナス面を主張しています。ロシアにおける民主主義はエリチィンの野望に乗せられた市民の暴発だった?!情緒的に行動してしまう恐れがある民衆の怖さを著者は書いているのでしょうが、私も同感です。それでなければ、ゴブバチョフのあのロシアでの評価の低さは肯けません。そして日本ではそのような市民の動きがないということへの淋しさを感じるのですが、著者自身が後書きで日本について書くのは別の書物にならざるを得ないというのは、そういう意味においてであろうと思いました。

Posted byブクログ