創造する機械 の商品レビュー
K・エリック・ドレクスラー「創造する機械」読了。原著は1986年に米国で出版されたとあるが、著者が展開する科学技術の将来は昨今の未来予測と重なる部分があり驚いた。35年ほど経って変わった所と変わらない所を対比しながら興味深く読み進める事ができた。現在はITの顕著な発展をベースにバ...
K・エリック・ドレクスラー「創造する機械」読了。原著は1986年に米国で出版されたとあるが、著者が展開する科学技術の将来は昨今の未来予測と重なる部分があり驚いた。35年ほど経って変わった所と変わらない所を対比しながら興味深く読み進める事ができた。現在はITの顕著な発展をベースにバイオやナノテクが飛躍する黎明期にあるのかもしれない。
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分子ナノテクノロジーの開祖によって書かれた本。 86年に書かれた原著はここ(http://e-drexler.com/d/06/00/EOC/EOC_Table_of_Contents.html)で読める。 技術的な内容にはほとんど触れず、ナノテクの可能性について書かれた本。 ...
分子ナノテクノロジーの開祖によって書かれた本。 86年に書かれた原著はここ(http://e-drexler.com/d/06/00/EOC/EOC_Table_of_Contents.html)で読める。 技術的な内容にはほとんど触れず、ナノテクの可能性について書かれた本。 先進的な研究をしている企業として日本のメーカーの名が連なり、第5世代コンピュータプロジェクトについても言及されている。著者が日本びいきなのか、当時の日本の勢いが相当なものだったのかわからないが、今読むと少し寂しい。 II部ではナノテクが実現し得る応用について。テーマ的にはAI、宇宙開発、医療(コールドスリープ、不老長寿)などKurzweilの著書と似通っていたが、考えられる社会の反応や倫理的な問題も踏まえて検討しておりKurzweilよりは現実的。そのまま発展してIII部では機械による反乱への対処について。
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