孔明の野望 の商品レビュー

加来耕三【著】

五丈原で死んだはずの…

[文庫ＯＦＦ]

五丈原で死んだはずの孔明が、別次元の三国志の世界に転生し、前世の記憶を頼りに蜀を中原制覇に導くという、いわゆるifもの。蜀の天下統一という筋は、周大荒の「反三国志」と同じだけれど、「反三国志」ほど破天荒ではありません。司馬懿が爆死したりはしませんし。序盤、孔明の一人称で書かれていたのが新鮮でした。孔明が心情を吐露しているものは、あまり見られませんので。でも、こういったifものは読み終わったあとに、なぜか一抹の虚しさが残ります。面白いことは面白いのですが、孔明はやはり五丈原で志半ばで無念の死を遂げるから孔明

2023/06/25

孔明さえ長生きしてたら、蜀が勝っていたんだー！と叫びたい気持ちの人がどんだけ多いんだ！　曹操推しの私ですが、これはアリだと思います。

2015/07/01

五丈原の戦いにて、孔明、命運尽きる。
しかし、ここからが始まりである。
時は群雄割拠の時代
転生を迎えた孔明の魂は再び
劉備と出会う前の草盧へと誘われる。
若干、前にいた世界と違いがあるものの
ここで、孔明の野望、、もとい
漢王朝の復興を目指すべく、天下統一に向けて
孔明の戦いが始まる。

2013/09/06

歴史にifは無いなどといいながら、
ifを思いっきり楽しむ本となっています（笑）

小説として面白い。

基本的には感想文なんてものは中身を書かずに自分の感じたことを書こうと思っているのですが、内容を少しだけ。

普通ですと孔明が死にますよね、
それがその時に転生して？パラレルワールドにぶっこんで蜀が統一する物語です。

そもそもは中国のそうした派生した物語をまとめてというか参考にして作り上げられたものですね。

最後も感動はありませんが、納得のまとめでした。

なぜにこんなにも三国志に惹かれる男が多いのでしょうか（笑

さんざん戦争が嫌いだとかむなしいとかなんだかんだ言っておきながら
戦国時代を面白いと思ってしまう私がいるのも事実です。

そのきっかけは読書ではなくゲームからですね。

初めてやったゲームが信長の野望のカセットテープ版です。
画面にはラインしかありません。
その次は蒼き狼白き雌鹿だったでしょうか、これまたカセットテープ版です。

カセットテープ版のゲームなんて今の人は意味が分からないでしょうね。
大戦略なんかたディスクになっていたかな。

兄はボードゲームの大戦略みたいなのもやってましたね。

そういうのに触れていたからかもしれません。

歴史の戦国と現実の戦争はやっぱり別ものですね、
ゲームのやりすぎで残虐になるなんてのは私個人的には実感がありません。

やっぱり人が死ぬのはつらいものです。

実際にあった、三国志であれ、日本の戦国時代であれ、実感はなく、物語だからなのですね。

歴史小説を読むと空想することがあります。

その時私が生きていたらどうなるのだろうと。

どの武将になるのだろうか、文官だろうかと、結局最後に思うのはやっぱり市民かなと、

なぜかってね、歴史小説に出てくる主要な人物は結局死んじゃうんです。

それも殺されるようななかたちで、となるとやっぱり市民かなと。

まぁSFの感想なのでこんな感じ。

2010/03/18

孔明が五丈原で死ななかったらというifもの。正確には孔明は平行世界に移動しているため、奥さんが美人に変わって、物作りの天才になっている。まあ、ご都合的部分もあるけど、純粋に楽しめた。

2009/10/04

蜀が天下を統一する反三国志の親戚みたいなお話です。この手のお話の例に漏れず、この作品でも虎痴が知将だったり、揚修が猛将だったり、徐盛や陳武が蜀将だったりといろいろあるんですが、「孔明さんがパラレルな世界に飛んできちゃったみたい」って一言で全て通しちゃってるみたいです。

反三国志よりは読みやすいので、蜀好きな人にはお奨め、かな？