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現代日本人の恋愛と欲望をめぐって の商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2017/09/05

2017.9.5 よかった発見が二つ。一つは、岸田秀さんの唯幻論から大きな影響を竹田さんは受けているんだなーということ。もう一つは、竹田さんの哲学的著作は難しいことが多いんだけど、こういう対談形式の本では必然目の前の他者にわかりやすく説明したり、その考え方の目的や動機を述べる必要...

2017.9.5 よかった発見が二つ。一つは、岸田秀さんの唯幻論から大きな影響を竹田さんは受けているんだなーということ。もう一つは、竹田さんの哲学的著作は難しいことが多いんだけど、こういう対談形式の本では必然目の前の他者にわかりやすく説明したり、その考え方の目的や動機を述べる必要が出てくるから、欲望論の入門書としてわかりやすいということ。岸田さんとの対談の本はもう一冊出ているので、そっちも読んでみたい。

Posted byブクログ

2017/11/30

唯幻論の岸田秀と欲望論の竹田青嗣が、恋愛というテーマを中心に語りあった本です。 村上春樹の『ノルウェイの森』が多くの若者たちによって支持されているということを切り口に、両者の恋愛論が展開されています。竹田は、現代において大きな物語が喪失したことによって、人びとが恋愛に対してロマ...

唯幻論の岸田秀と欲望論の竹田青嗣が、恋愛というテーマを中心に語りあった本です。 村上春樹の『ノルウェイの森』が多くの若者たちによって支持されているということを切り口に、両者の恋愛論が展開されています。竹田は、現代において大きな物語が喪失したことによって、人びとが恋愛に対してロマンを抱くことができなくなったことを確認しつつ、それでもわれわれはみずからの欲望の形を深く了解することで、この世界とのつながりを通じてみずからのエロス的な実存を生きるほかないと論じています。 一方の岸田は唯幻論の立場から、旧来の恋愛観がもはや共同幻想としての意味をもちえなくなったといい、しかしそのことに対する明確な処方箋を書くことはせず、一人ひとりがみずからの幻想のありようを自覚することで病的な固着に陥らないようにするという線を守っているように見えます。 竹田の岸田唯幻論批判はほかのところでもくり返されている通りで、とくに目新しいものは見当たりません。そもそも、岸田は『ものぐさ精神分析』で、竹田は『意味とエロス』で、早々にそれぞれの立場を確立してしまっており、本書でも両者がそれぞれの立場を確認することにとどまっていて、新たな展開は見られないように感じました。

Posted byブクログ

2014/01/13

岸田はおなじみなので、抵抗なく腑に落ちることがむしろいまだに感じられることの驚きとともに読み進められるのだが、武田は結局入門書を通してしか著作に接していなかったため、それもここで中心となっているフッサールではなく、ニーチェや思想史であったため、混乱してしまった。飄々とする岸田に食...

岸田はおなじみなので、抵抗なく腑に落ちることがむしろいまだに感じられることの驚きとともに読み進められるのだが、武田は結局入門書を通してしか著作に接していなかったため、それもここで中心となっているフッサールではなく、ニーチェや思想史であったため、混乱してしまった。飄々とする岸田に食らいつく竹田がかわいい。

Posted byブクログ

2009/10/04

3分の1読了。読みやすい初心者用恋愛論。大澤真幸を暗に非難しているっぽいが?どうなんだろう…。ジェンダーやフェミニズムの視点からはつっこみどころ満載です。全部読了したらまたコメント更新します☆

Posted byブクログ