世界空想動物記 の商品レビュー
読書録「世界空想動物記」4 著者 実吉達郎 画 不二本蒼生 出版 PHP p64より引用 “これは「そんなことが事実あったかどうか ということよりも、あったと伝えられ、記さ れているという事実が大切なのだ」という文 献学的な立場からいうならば、ザッハーク王 の猛悪を、形にあ...
読書録「世界空想動物記」4 著者 実吉達郎 画 不二本蒼生 出版 PHP p64より引用 “これは「そんなことが事実あったかどうか ということよりも、あったと伝えられ、記さ れているという事実が大切なのだ」という文 献学的な立場からいうならば、ザッハーク王 の猛悪を、形にあらわしたものだというたぐ いの解釈が、なされるところであろう。” 目次から抜粋引用 “スピンクス 蛇王ザッハーク 天狗 麒麟 龍神ナーガ” 動物ライター、ノンフィクションライター である著者による、世界に伝えられる空想生 物について記した一冊。 ギリシアの由緒正しい系譜の怪物から仏教 と縁の深いものまで、雰囲気をよく表したイ ラストと共に解説されています。 上記の引用は、蛇王ザッハークについて書 かれた項での一節。現実的にどんなに荒唐無 稽な事が伝えられていたとしても、そこには 何がしかの歴史的な事実が含まれているとい うことでしょうか。 そう思うと、神話というものは、その当時の 人達の日々の生活が反映されたものなのかも しれませんね。 「人はパンのみに生きるにあらず」といい ますが、こういう空想を働かせることによっ て、人間は人間たりえて来たのかもしれませ ん。 ただ最近は、パンと空想の比率において、空 想の占める割合が高くなりすぎているような 気がします。バランスに気をつけて、空想を 楽しんで行きたいものです。 ーーーーー
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