新興宗教はなぜ流行るか の商品レビュー

日高恒太朗【著】

2010/09/03

タイトルから社会学関係の本かと思い読んでみたが、その内実は雑誌記者によるルポルタージュ。そのため、どちらかというとアンチ新興宗教のバイアス偏重あり。

著者は、①都市の孤独と②生活の困窮が流行の原因と考える。しかし、①②の共犯関係が宗教流行の真因であるならば、８０s後半や９０sよりも、６０sや現代の方が流行るだろうとおもい、結論付けが安直な気がした。個人的には中間集団として何らかのセーフティーネット機能を果たしていたと考えるのが健全だと考える。ただし、あまり興味ない話なので思慮が浅いことは否めない。

林真理子さんに新興宗教に入っているのか確認した所、「なんでそれを知っているの？」と驚かれた。娘を新興宗教に取られた夫婦の話はルポルタージュ特有のうさんくささが漂っていた。