言語学史 の商品レビュー
言語の歴史ではなくて言語「学」の歴史という変わった分野の本。 言語学って、昔から同じような論争をずっと繰り返してきたんだなというのがよく分かる。 言語学史を、明確に「科学史」の一部であるとの位置づけのもと、ヨーロッパの言語学史を軸に据えて言語研究の歩みが語られる。科学としての言...
言語の歴史ではなくて言語「学」の歴史という変わった分野の本。 言語学って、昔から同じような論争をずっと繰り返してきたんだなというのがよく分かる。 言語学史を、明確に「科学史」の一部であるとの位置づけのもと、ヨーロッパの言語学史を軸に据えて言語研究の歩みが語られる。科学としての言語学の歩みが古代ギリシアから解き明かされる。 過去の研究方法の不備を指摘することは容易だがそれを戒め、その時代ごとの背景を理解してその着実な歩みをしっかりと評価している筆者の姿勢が素晴らしく、さすが名著とされるだけある。
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