海馬 の商品レビュー
動物の小説集。映画化…
動物の小説集。映画化された『うなぎ』もよかったが、私的には、『銃を置く』が一番心に残った作品。
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この本に収録されてい…
この本に収録されている7つの物語はどれも動物に関係するもので、そこから自然と人間についてなどを考えさせられる。
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動物を扱った短編小説7編を収録。鰻、闘牛、蛍、鴨、熊、海馬。それら動物を仲立ちに生きる人間。最近の小説に慣れてしまうと、オチは?伏線は?などと思ってしまう。
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猟師や料理人など、動物とともに生きる人々を描いた短編集。 写実的な描写、そして綿密に描かれる人々の生活の様子や、動物との関わり合いがまず見事の一言に尽きる。 「闇にひらめく」の料理人の鰻さばきの様子もそうだったし、「研がれた角」は日本での闘牛の様子が描かれます。 日本での闘牛っ...
猟師や料理人など、動物とともに生きる人々を描いた短編集。 写実的な描写、そして綿密に描かれる人々の生活の様子や、動物との関わり合いがまず見事の一言に尽きる。 「闇にひらめく」の料理人の鰻さばきの様子もそうだったし、「研がれた角」は日本での闘牛の様子が描かれます。 日本での闘牛ってあまりイメージがわかなかったのですが、牛の個性や性格と闘牛の関わりというものが単なる説明に終わらず、描写を伴って描かれているのがさすがです。 他に収録されている短編も海馬や鴨の猟から、蛍の世話、鯉の売買など個性的な登場人物たちのそれぞれの生活の綿密に描かれる。吉村昭さんの描写はいつも緻密かつ詳細であるけれど、普段なじみのない動物たちの習性や、それにかかわる人々の生活の様子も見事に切り取られています。 各短編の内容はどれもいぶし銀の内容。男女関係の描き方というものは、さすがに時代を感じるところもあるけれど、それを今の時代に読むと、いい意味でレトロでロマンチックに映える。 各短編の真摯な描写も相まって、どの短編も今の時代にはなかなかお目にかかれない、文学的な雰囲気と著者である吉村昭さんの職人気質のようなものを感じる一冊でした。
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感情を一切、排除したような記録小説とは違い、魂が込められているような気がした。 自然の雄大さ、恐怖がまざまざと感じられる。 そして、動物を通じ人間の感情の機微、愛情がきめ細かに描かれている。
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動物と人間を扱った短編集 「闇にひらめく」「研がれた角」はそれぞれ吉田町と宇和島市での経験を人にした作品、愛媛県人としては読んでおりねば
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7作の短編集で、1作品を除いてはフィクション。 吉村昭の作品は毎回違った驚きがあるが、長編ばかり読んでいたので短編集も良いものだと読了して思いました。 作品はどれも「もう少し先が読みたい」と思わせるもの。 自然や季節の描写がスッと入ってきます。 女性との恋心の表現は、吉村昭であり...
7作の短編集で、1作品を除いてはフィクション。 吉村昭の作品は毎回違った驚きがあるが、長編ばかり読んでいたので短編集も良いものだと読了して思いました。 作品はどれも「もう少し先が読みたい」と思わせるもの。 自然や季節の描写がスッと入ってきます。 女性との恋心の表現は、吉村昭でありながら渡辺淳一の香りも感じたり。 どれも良い作品だった。
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久しぶりに吉村昭の作品を読む。 やっぱり上手い。 漁や飼育などで生物と対峙する主人公たちが 織りなす人生を描く。 吉村氏の取材した人々の生物に対する観察がするどく そこに人間性が立ち上がる。 風邪で熱がでたときにベッドでよみましたが、 ちょうどよかった。
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くくりは「動物小説集」だそうで。 吉村昭に期待するのは、こういうのではないんだけどなあ・・・、というのが率直な感想(苦笑)。 けれどもいつものごとく、自然の描写の美しさには脱帽。 印象に残ったのは、鴨撃ちの父子の話。 ★3つ、7ポイント。 2018.03.24.新。
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2017.08.26 さすがにこの著者の作品は奥が深いというか、観察も研究もし尽くされている感じがする。全て男女がもう少しで一緒になると思わせるところで終わってる。職人を書き上げるのは大変なことだと感心した。
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