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基本はバッハ の商品レビュー

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2010/08/27

バッハ鑑賞の息抜きに読む一冊。 バッハは好きな音楽家の一人で、時々バッハ全集からCDを取り出しては聴いています。バッハは読むものではなくて聞くものだと思いますが、このバッハのエピソード集を読むと、バッハの音楽を聞くのが楽しみになります。生涯に1000曲以上を作曲したバッハですが、...

バッハ鑑賞の息抜きに読む一冊。 バッハは好きな音楽家の一人で、時々バッハ全集からCDを取り出しては聴いています。バッハは読むものではなくて聞くものだと思いますが、このバッハのエピソード集を読むと、バッハの音楽を聞くのが楽しみになります。生涯に1000曲以上を作曲したバッハですが、彼の作曲活動はドイツの極狭い地域においてのものでした。しかし、その音楽はとてもバラエティに富んでいて、普遍的で且つ創造力の豊かさを感じさせるものでした。例えば、バッハの最後の作品「フーガの技法」を聴くと印象的なモチーフが出てきます。この未完の作品の最後のパートには自分の名前B-A-C-Hの文字の音を組み込んで作曲しています。これをフーガという作曲法を駆使して展開するところで亡くなってしまうわけですが、このような作曲に纏わるエピソードはもちろんのこと、彼の人生や、宗教観、女性関係、病気、その後の作曲家に与えた影響、演奏者についてなど、様々な話題が紹介されていてとても楽しめる内容です。

Posted byブクログ