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安藤忠雄の都市彷徨 の商品レビュー

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2020/01/02

安藤忠雄の著作は初めてでしたが、芸術への造詣の深さにまず驚きました。 作風から、他人の創作物には関心がなく、ゴーイングマイウェイな人物と思い込んでいました。 文体も読みやすく、同時代の“野武士”石山修武と通じるものを感じました。 欧米びいきなのは、バブル前後の時代背景が反映された...

安藤忠雄の著作は初めてでしたが、芸術への造詣の深さにまず驚きました。 作風から、他人の創作物には関心がなく、ゴーイングマイウェイな人物と思い込んでいました。 文体も読みやすく、同時代の“野武士”石山修武と通じるものを感じました。 欧米びいきなのは、バブル前後の時代背景が反映されたものなのでしょう。 安藤忠雄建築は、前期の小規模で緻密な作品群が素晴らしいと思いますが、後期の大味な作風に変わっていく過渡期に書かれたテキストです。

Posted byブクログ