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偽の特殊部隊 の商品レビュー

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2024/05/16

僕の経験として、最初の100頁以内に人が死なない小説は面白くないと思っている。 例え200頁程の中編でも、500頁を超える長編でも同じだ。 過去に読んで来た小説で、この法則を外した事はなく、100頁以内で人が死ななかった小説は大抵、読んだ事を後悔するのだが今回、初めて、この法則が...

僕の経験として、最初の100頁以内に人が死なない小説は面白くないと思っている。 例え200頁程の中編でも、500頁を超える長編でも同じだ。 過去に読んで来た小説で、この法則を外した事はなく、100頁以内で人が死ななかった小説は大抵、読んだ事を後悔するのだが今回、初めて、この法則が外れた。 嬉しい誤算だ。 実際、人が死ななくても最初から面白く、読み進める事が出来た。 この作品は、SBS三部作の完結編だったのだが三部作の中の最高傑作だと思う。 スパイ活動にしろ軍事活動にしろ、とてもリアリティがあってワクワクドキドキなのだ。 強いて難点を上げれば、登場人物が異常に多いのだ(涙) 主な登場人物が紹介されているだけで29人もいる。 あと、10頁位で物語が終わる所でも、まだ新しい名前が出てくる。 確かに一人のヒーローが敵を倒すのであれば、ここまで登場人物が多くないと思うけど、少数精鋭の部隊でも10人以上いるのだし、その一人一人が重要な任務を遂行するし現場だけでなく後方支援の人達もいるし敵側にも多くの人達が作戦に従事してるわけだから当たり前に登場人物が増えるのだろうし、それが、この小説のリアリティを支えてるのだと思う。 でも、そこが人の名前を覚えるのが苦手な僕には、大変な苦労だった。 何度も、この人は誰だっけ?と捲る頁が止まり、前の頁へと逆戻りしながら読むので、とても時間が掛かった。 それでも、総評として、とても満足な作品だった。 久し振りに面白い作品に出合えた。

Posted byブクログ