レトリック認識 の商品レビュー
「レトリック感覚」の続編にあたる著作で、こちらも学生の頃に読んで以来の再読。 読んで初めて知ることよりも、改めて見直すことのほうが多く、普段なんとなく触れ、使う言葉の中の“あや”が再構築される印象を受ける。 著作を読む、書くためには、書物などによって得られる知識がないと浅くな...
「レトリック感覚」の続編にあたる著作で、こちらも学生の頃に読んで以来の再読。 読んで初めて知ることよりも、改めて見直すことのほうが多く、普段なんとなく触れ、使う言葉の中の“あや”が再構築される印象を受ける。 著作を読む、書くためには、書物などによって得られる知識がないと浅くなってしまうという当たり前の事実を再認識した。
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佐藤信夫著『レトリック認識(講談社学術文庫)』(講談社) 1992.9発行 2017.11.6読了 『レトリック感覚』の続編。本書では前書で触れなかった転喩、諷喩、反語、暗示作用などを取り扱う。相変わらずの面白さ。そして、一つ一つの「ことばのあや」に対する臭覚がすごい。単なる...
佐藤信夫著『レトリック認識(講談社学術文庫)』(講談社) 1992.9発行 2017.11.6読了 『レトリック感覚』の続編。本書では前書で触れなかった転喩、諷喩、反語、暗示作用などを取り扱う。相変わらずの面白さ。そして、一つ一つの「ことばのあや」に対する臭覚がすごい。単なるレトリックの紹介に留まらず、そこに哲学を滑り込まして、奥行きを持たしている。次は『レトリックの記号論』に挑戦。 URL:https://id.ndl.go.jp/bib/000002207822
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様々な文学書から実例をあげてレトリックの種類を列挙。ああ、そうなってるのか、と目からうろこ。レトリック研究の前からレトリックが存在したように、レトリックを学ばなくなってもレトリックは存在する。レトリックってなんなんだろうなぁ 黙説あるいは中断 ためらい 転喩(古川註:ほのめかし...
様々な文学書から実例をあげてレトリックの種類を列挙。ああ、そうなってるのか、と目からうろこ。レトリック研究の前からレトリックが存在したように、レトリックを学ばなくなってもレトリックは存在する。レトリックってなんなんだろうなぁ 黙説あるいは中断 ためらい 転喩(古川註:ほのめかし) 対比 逆説 諷喩(比喩の連想) 反語 暗示引用
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抽象的だと思ってしばらく積ん読だったけど、読み直したら意外と読みやすかった。具体例が出ていて分かりやすい。 世の中の「面白い」文章はレトリックが効果的に使われている事が分かった。
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黙説あるいは中断:意味の産出を読者に分担させる ためらい:相対化し、印象づける 転喩あるいは側写:相を転じて見せる 対比:類義関係に対義を見出す 対義結合と逆説:意味接続の常識に反逆する 諷喩:ふたつのものがたりが並行する 反語:意味を反転させる 暗示引用:受け手を選別し、理解を...
黙説あるいは中断:意味の産出を読者に分担させる ためらい:相対化し、印象づける 転喩あるいは側写:相を転じて見せる 対比:類義関係に対義を見出す 対義結合と逆説:意味接続の常識に反逆する 諷喩:ふたつのものがたりが並行する 反語:意味を反転させる 暗示引用:受け手を選別し、理解を求める ふだん何気なく読んでいる文章には こんなに技法が使われていたんだ!と目からウロコ。 名前は知らないけれど浸透しているレトリックの多いこと。 文章術みたいな感じで易しく読めます。 「おなじ類義語の対が、コンテクストによって設定された対比的な席に座を占めたとたんに、臨時の対義語となる……。しかし、どちらのことばも意味が変わりはてたというわけではない。ただ、着席する位置が、並んでいるかわりに、向かい合わせだったのである。」
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もう少したくさん佐藤氏に知識や発見を見せてほしい。 ページ数?の問題か、足りない…!という読後感。
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私たちは普段、何気なく言葉を使っていますが、その中にはふんだんにレトリックが含まれています。そのレトリックがどのような仕組になっているのかを解説した本。非常に面白く、言語の世界へ引き込まれます。
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