海を眺めていた犬 の商品レビュー
中学生か高校生のころ、海のない街で暮らしながら、永井さんの本を読んでは潮風、部屋へ、靴へ入り込んでくる砂、水面に反射する陽の光、そんなものを遠く見ていました。
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プールの後の午睡でみた夢みたいな印象の短編集。読んでいて、水彩画タッチのサイレントシネマを観ているような気分になった。 言葉足らずに思えるくらいシンプルな文章が、ポン、ポン、と置いてあるだけなのに、こんなにカラフルな風景が浮かぶなんて凄い。 内容は決してドラマティックではないはず...
プールの後の午睡でみた夢みたいな印象の短編集。読んでいて、水彩画タッチのサイレントシネマを観ているような気分になった。 言葉足らずに思えるくらいシンプルな文章が、ポン、ポン、と置いてあるだけなのに、こんなにカラフルな風景が浮かぶなんて凄い。 内容は決してドラマティックではないはずなのに、突然、終わってしまったり、登場人物に話しかけられたり・・・ドキドキするような仕掛けがあって飽きない。こことは違う時間を持った世界へ行ける、不思議な一冊だった。
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