松風の家(下) の商品レビュー
裏千家を題材にした長…
裏千家を題材にした長編。「家」に振り回された女性達の姿を興味深く読みながらも、その苦労には同情させられました。
文庫OFF
茶家の事情もそうだけど、明治時代の日本人がどんな考えを持って生活していたのかを知ることもできたし、あちこち感情揺さぶられるところもあって名作だった。 由良子も大変な思いして不秀の件はかわいそうだったし、加藤家の女性たちも大変だったし、蕕子の気持ちもわかるし12だいの気持ちもわかる...
茶家の事情もそうだけど、明治時代の日本人がどんな考えを持って生活していたのかを知ることもできたし、あちこち感情揺さぶられるところもあって名作だった。 由良子も大変な思いして不秀の件はかわいそうだったし、加藤家の女性たちも大変だったし、蕕子の気持ちもわかるし12だいの気持ちもわかるし、益子が紗代子にやられたように当たるのも面白い。人が歳を重ねて生きていくことがどういうことか、人生とは夢のようだと改めて思った。
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素晴らしいですね、血の繋がりについても考えさせられます。 家族とは何なのでしょうか?と深く考えさせられた本です。 内容は、宮尾さんなので文句なし!
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後之伴家の長いストーリー。 明治の始まりに衰退し、窮乏した家元が 貧しさの中でも、格式を保ち、人としての品格を保ち、 一族を盛り立てていくべく生きていく姿、 茶道の美しさ、人としての生き方、心持ちのあり方など 学ぶところがたくさんあった。 何度も読み返したい名作。
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休憩無しで読める作品。退屈させない、疲れさせない、といって無我夢中になるという感じでもない。方言や昔言葉を状況に応じて使い分け、物語人物の生に奥行きと重みがある。読み終わるのが名残惜しく、またいつか読みたいと思った。
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江戸時代から明治初期にかけての茶道宗家の衰退から再興の物語。読み始めこそ、家系図を頼りに登場人物を追って読み進めましたが、物語の展開、描かれる人間模様、登場人物一人ひとりの心の動きの細かい描写に惹きこまれ、上下巻一気に読み終えました。幾つもの場面で取交される会話から人としての礼節...
江戸時代から明治初期にかけての茶道宗家の衰退から再興の物語。読み始めこそ、家系図を頼りに登場人物を追って読み進めましたが、物語の展開、描かれる人間模様、登場人物一人ひとりの心の動きの細かい描写に惹きこまれ、上下巻一気に読み終えました。幾つもの場面で取交される会話から人としての礼節、慎み、人生を生き抜いていく為の教えなど、改めて気づきを与えてくれました。時代の変革期を生き抜いていく登場人物の様は、読み手に大きな満足感を与えてくれます。茶道をしている方なら是非、手にとって頂きたいと思います。
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千家の凋落から復興まで、かなり長い時間軸を描いた絵巻物のような世界を飽きることなく読ませる宮尾さんは凄い。 とても興味深く最後まで一気に読めました。 すべてが事実ではないとしても、きっとこんな歴史も千家にあったんだと思え、読後は今まで以上に親しみを感じました。
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何度となく唇を噛みしめ涙をこらえた(下)だった。 良質の物語を読んだ幸福を感じられた作品だった。 全てをきちんと解き明かすのではなく、ある部分は曖昧になっている部分でさえも、それでいいと思った作品は初めてかもしれない。 時代を経ていく人間模様も、すんなりと自分の中に落ちてきた。 ...
何度となく唇を噛みしめ涙をこらえた(下)だった。 良質の物語を読んだ幸福を感じられた作品だった。 全てをきちんと解き明かすのではなく、ある部分は曖昧になっている部分でさえも、それでいいと思った作品は初めてかもしれない。 時代を経ていく人間模様も、すんなりと自分の中に落ちてきた。 宮尾登美子さんの他の作品もぜひ読もうと思えました。
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宮尾 登美子の小説では、これと、序の舞が気に入っています。 特に、松風の家は、すでに再読しました。 さらに再読してみたいと思っています。 私がこんな風に感じた小説はそんなに数多くはないのです。 洋書では何冊のありますが。 日本の小説では、これ以外には、池宮彰一郎の4...
宮尾 登美子の小説では、これと、序の舞が気に入っています。 特に、松風の家は、すでに再読しました。 さらに再読してみたいと思っています。 私がこんな風に感じた小説はそんなに数多くはないのです。 洋書では何冊のありますが。 日本の小説では、これ以外には、池宮彰一郎の47人の刺客、天下騒乱の2冊くらいかな。
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京都弁で夢を見てしまいました。 上巻は貧乏時代だし親達の話が多いけれど下巻は漫画の福家堂本舗のような老舗の恋、という印象。 あとがきで阿川(父)が書いていた細雪を恥ずかしながらまだ読んでいないので読んでみたい。
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