松風の家(上) の商品レビュー
裏千家をモデルにした…
裏千家をモデルにした茶道の家元一家の物語。想像を絶する大窮乏を乗り越え、花咲かせていく様が、女の一生を描いたら右に出るもののない宮尾さんの筆で、たっぷり楽しめます。
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茶道の裏千家を舞台に…
茶道の裏千家を舞台に描かれる女性の生き様。なかなか壮絶な世界ですが、筆致が抑制されているのでよみやすいと思います。
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微妙に名前を変えてあるけどほぼ実名、かなり取材して実話に近い小説か。裏千家12代が角倉から婿入したが明治維新のあおりで零落し、若くして出奔、もっと若い13代が東京に出てまた帰ってきて、少しずつ盛り返していく様子を、由良子の視点をベースに描いていく。明治維新頃の茶家の苦労は聞いたこ...
微妙に名前を変えてあるけどほぼ実名、かなり取材して実話に近い小説か。裏千家12代が角倉から婿入したが明治維新のあおりで零落し、若くして出奔、もっと若い13代が東京に出てまた帰ってきて、少しずつ盛り返していく様子を、由良子の視点をベースに描いていく。明治維新頃の茶家の苦労は聞いたことはあるがどれほどだったのかよくわかったし、古い家のしきたりの大変さとかも。
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やはり、力強い女性に惹かれます。 信念がしっかりしてるというか。 伴家になってるけど、どう考えても千家のことだから、これは事実なのかなーと想いを馳せながら読みました。
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始まりは少し、わからないまま読み始め グイグイと読み進んで、読了後、また 始まりを読むと、胸が熱くなった。
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初代千利休から十三代続いた後之伴家は、劇的に衰退、そして存続の危機を迎える。由緒正しき一族にはその存続や子孫繁栄の責任があり、その苦難は想像を超える。書き出しから目が離せず、由良子の子供時代から結婚、出産、死別するまでが上巻。あの時代に生きる人たちの、生活の不便やひたむきさ、情が...
初代千利休から十三代続いた後之伴家は、劇的に衰退、そして存続の危機を迎える。由緒正しき一族にはその存続や子孫繁栄の責任があり、その苦難は想像を超える。書き出しから目が離せず、由良子の子供時代から結婚、出産、死別するまでが上巻。あの時代に生きる人たちの、生活の不便やひたむきさ、情が心に訴えた。 そしてその時由良子は、優しくとても健やかに少女のように生きていた。まだ見ぬ母親を思う場面や、新しく夫となった人に戸惑いながらも素直に心を開いていくところが愛らし。
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千利休から代々続く茶道の名家のお話、と聞いて難しい話やったら読み切れるかなーと不安だったけど、主人公の由良子さんの視点で後伴家の歴史を眺めていくという話で、読みやすかった。
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読み応えがあって面白かったです。 【家】に縛られて人生をおくっていく様子は、今の時代では薄れつつあるが故に、時代を感じられます。 誰もが何かを背負って生きている姿に、歯をくいしばって生きている姿に、人間の尊厳を感じました。 辛いときでもじっと耐えていればやがて光は見えてくるのか、...
読み応えがあって面白かったです。 【家】に縛られて人生をおくっていく様子は、今の時代では薄れつつあるが故に、時代を感じられます。 誰もが何かを背負って生きている姿に、歯をくいしばって生きている姿に、人間の尊厳を感じました。 辛いときでもじっと耐えていればやがて光は見えてくるのか、そんな期待をしてしまいます。
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読んだことがある気もするけれど、それは姉やお茶の御稽古場で漏れ聞いていたのと、宮尾登美子節のせい?宮尾登美子の本は題材は違えど皆似た印象になる。怖いけれど面白い!お母様が切ない。裏千家がモデルなのはわかるけれどどこまでがフィクションでどこまでが史実なのか知りたい!
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